傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ25)

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143.ご立腹ページ25

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数ヶ月が経った

リナリーはすっかり元気になっていて
もぅ心配なさそう

私はというと
散々室長にお願いした甲斐があったのか
ようやくアジア支部に行く許可が下り

今まさに身支度をしている

のだが、、、

『、、、なんでそんなに不機嫌なの？』

リ「私、聞いてなかった」

リナリーが部屋に来たかと思えば
身支度している私を恨めしそうに見て

近くの椅子に腰掛けたのだ

『聞いてなかったって、何を、、、？』

リ「Aがずっと
アジア支部に行きたいって言ってたこと
私、知らなかった」

『えぇ、、、だって
わざわざ話す事でもないでしょ、、、？』

理由は言えないし
あくまでも任務って形だし

リ「私はAの仲間じゃないの？」

『仲間だけど、、、』

リ「じゃぁ何があるなら話してよ！
そしたら私だって力になるのに」

『あ～、、うん、、そうだよね、、、』

理由をしっかりと話せるような事なら
相談もできるけど

今回はなぁ～、、、

『言わないでごめんね

私の個人的な用事みたいなものだから
いう必要無いかなって思ったの

次からはちゃんと言うから』

今は私にべったりでも
それはコムイ室長が来るまでだろう

コムイ室長が来れば
私の場所だったリナリーの隣は
コムイ室長になる

そしていずれは神田やラビや
アレンくん達の場所になる

私の居場所では無いんだ

私の言葉に満足したのか
ニコッと笑ったリナリーを確認して

私は荷物の入ったカバンを持った

『よしっ！準備完了』

リ「早く、帰って来てね」

『できる限り早く帰れるように
頑張るね』

まるで夫婦の様な会話をしながら
私たちは部屋を出た

リナリーに地下水道まで見送ってもらって
私は本部を後にする

アジア支部までは数日かかる

間に合うといいんだけど

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