傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ3)

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121.始まりの場所ページ3

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目が覚めると見覚えのある場所だった

『、、、、』

あ～、、、ここから始まるのね、、、

幼いころにずっと居た
古い建物

数日に一回しか会わない村人

昔、ずっと閉じ込められていた場所

今、どのくらいなのだろうか

村人が襲われるのはいつ？

体力がないせいなのか
やせ細っているくせに重たい体に鞭を打って立つと
ドアを少しだけ開けて外の様子を見る

元々人の少なかった村だったから
歩いている人はそうはいないけど
まだ生きてはいる

この部屋に鏡というものはないので
実際自分が何歳ぐらいなのかは全くわからない

『寝よ、、、』

外はまだ明るい

この村を出るにしても
こんな明るい時間に外に出たら速攻バレる

村人が襲われるまで待っていてもいいけど
村に来たファインダーと共に行動したら
きっと昔と同じになってしまう

私があの時、一緒についていかなければ
きっとあのファインダーやエクソシストは
あそこで死ぬことはなかっただろう

当時、私に合わせて旅をしていたから
予定よりも町に着くのが遅かったみたいだし

ボロボロの布団に包まって
目を瞑った

今から寝れば夜中には目が覚めるだろう

そしたらこっそり抜け出して
村の食糧庫から食べモノを少し拝借しよう

んで、村を出て、、、、

それから、、、、

今後のことを考えていたら
睡魔に襲われてそのまま眠りについた

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パチッと目が覚めて外を覗いたら
星がとてもきれいだった

『よしっ！』

そろ～っと部屋を抜け出して
村の中を歩き食糧庫から食べ物を調達した

服は、、、まぁいいか、汚いけど

食糧を入れた袋を担いで
私は村を出た

とは言っても
ここが果たしてどこなのかは
全く分かっていないんだけど

まぁ、どうにかなるよね

旅をしながら体力もつけないといけないな、、、

子供で、しかも体力のない私は
途中何度も休憩しながら山を登った

誰かと遭遇すると面倒なので
道なき道を歩く

運がいいことに水辺はすぐに見つかったので
飲み水には困らなかった

そして、日が昇るころには
一つの山を越え
視界が開けた先には大きな町があった

さて、ここで必要最低限のものをそろえなければいけない

となれば、、、、

働かなきゃな、、、、、

新しいイノセンスじゃなくて
お金って言っておけばよかったと
今更ながら少し後悔した

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