137.兄さんは偉大 ページ19
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準備を整えて地下水道に向かった
着いたらもうメンバーはそろっていて
そそくさと船に乗り込む
今回は私とリナリーとファインダーが一人
任務は散々行っていたけど
エクソシストとしては初めてだ
少しワクワクしてる
団服はリナリーのと似たようなもので
スカートにブーツ
動きやすいっちゃぁ動きやすいけど
スカートってスウスウするから苦手なんだよね、、、
慣れろってことかな
船に揺られ、町に着いたら列車に乗って
初任務で女の子ってこともあるのか
飛び乗り乗車はなかった
『疲れてない?』
列車に乗り個室に入って腰を下ろした
向かいの席にはリナリーが座る
移動を始めてからずっとだんまりだ
私もあまりぺちゃくちゃ喋る方じゃないけど
元気なさそうにだんまりしていると気になる
リ「大丈夫、、、」
大丈夫な表情には見えないんだけど、、、
『教団に来て長いの?』
リ「、、、、1年くらい」
子供にとっての1年か、、、
さぞ長く感じることだろう
『教団、嫌い?』
リ「、、、嫌い
ずっとひとりで、、、兄さんもいないから、、、」
周りが全員大人だしなぁ〜
神田が来るまでは同年代っていないんだろうし
ま、今回は私がいるんだけど
『兄さん、、、、リナリーのお兄さんって
もしかして結構年が離れた優しそうな雰囲気の人じゃない?』
リ「、、、、?」
『中国で妹がいるっていう
年上のお兄さんに会ったんだけど、、、
妹のところに行くんだって
頑張って勉強してたよ?
名前は確か、、、コムイ、、、だったかな?』
中国でコムイ室長に会ったときは
大した話はしていないし
名前もお互い名乗ってはいない
この会話をコムイ室長本人が聞いたら
びっくりするだろうな、、、
でもこんな嘘でも
きっとリナリーには必要なことだから
リ「兄さんが、、、、」
リナリーに会って初めて
表情が変わった
うれしそうな
でも泣きそうな
そんな表情だけど
今までの表情よりはずっといい
『お兄さん、早く会いに来てくれるといいね』
私がそういうと
リナリーはほんの少しだけ口角を上げた
リ「うん、、、、っ!」
リナリーかわいいなぁ〜
いつでも兄さんのことが一番で
元気づける側としては単純で助かるけど
これで
病んでしまうことは、ない、、、、かな???
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年1月23日 2時