135.どちらか片方 ページ17
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本部に着いたのは
アジア支部を出て3日後の事
見慣れた建物
知らない人が見れば
ホラー屋敷だよね、、、
地下水道から入り
案内役のファインダーの後ろをついていくと
室長室へ案内された
わかってはいたけど
やっぱりコムイ室長ではなく
前任者だ
軽く挨拶を済ませて
ヘブラスカの元へ行き
イノセンスを調べてもらった
あ、もう1つのイノセンスに
ヘブラスカのは気付いたのでそちらも
調べてもらった
でも予想外だったのは
ヘブラスカが調べても
私のイノセンスがハートだと
気づかなかった事だ
ハートを今まで誰も見たこともなければ
文献もほとんど無いから
判別できなかったんだろうけど
どちらのイノセンスも
シンクロ率は100を軽く超えていて
たいそう驚かれてしまった
色々な手続きが終わり
部屋をあてがわれ
そこでようやく1人の時間になる
『疲れた、、、、、』
ずっとウロチョロしてたし
気を遣ったし、、、
私って誰か元帥の弟子になるのかな?
でもリナリーは誰かの弟子に
なってたっけ?
弟子に入る必要がないなら
早いうちにアジア支部に戻りたいな、、、
いつ、あの日が来るか
私にはわからないし、、、
1.2ヶ月くらいは
大丈夫だとは思うんだけど
ベッドにダイブして
ぼーっと天井を眺めた
アルマを助けるには
一体どうすればいいのだろうか
研究員たちもみんな助けたい
だけど、アルマも助けて
研究員も助ける
そんな都合のいい案が
果たしてあるのだろうか
アルマが暴走した時に
イノセンスを私が破壊したとしよう
そうすれば研究員は助かる
だけど元々被験体であるアルマは
処分される可能性が高い
暴走する前に
シンクロさせちゃう?
でもそうしたら実験は継続する
『う〜ん、、、、』
どちらかを
犠牲にしなければならない
それしか道は無い、、、多分
両方助けられないより
全然マシだと思う
私は1つの答えを結論づけて
覚悟を決めた
さて
いつアジア支部行きを
言おうかな、、、
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年1月23日 2時