唐突に怪談話したくなった【実体験】

最上階には＿＿＿＿１ ページ1

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高校生の時の話





私は地元の隣の県の高校に入学していたため
親元を離れて寮に入っていた





私の学校は医療関係の学科に力を入れているということもあって
学生の８割は女子



しかも私のように地方からの生徒も多かったため
学生の６割くらいは寮生だった




私はいくつもある寮のうち
入寮生が一番少ない寮で




必然的に同級生も
ほかの寮より少なかった









私の入寮した寮は３階建てで





私の部屋は３階の１番端の洗濯場の隣





３０８号室





その隣には３０７号室があるんだけど
その部屋は使われておらず




その隣は布団を干す時に使うような共同ベランダに
行くための通路があって



その通路の隣はトイレ




そしてそのトイレの隣に３０６号室と




言ってしまえば



私の部屋は他の部屋から
離れたところに孤立したようにある部屋だった






とは言っても
部屋で1人というわけではない





私が１年


そして２年生と３年生が1人ずつ



３人でひとつの部屋を使っていた





先輩は優しいし
それはよかったんだけど





私の部屋、、、と言うよりも
私の入寮した寮がまぁ、、、ヤバイところで





寮のすぐ隣には葬祭場があるという
なんとも言えない場所





だからなのか



霊感のある生徒が
たびたび病む、、、、なんてことがあったり、、、






でも私自身は全くって程見えないし
あんまり気にしてはいなかった





でも入寮して1週間も経たない頃






私は同じ階の同級生の子の
不可解な行動に疑念を抱いた






その子は３０５号室の子で




名前は忘れてしまったので
仮で斎藤さんとしましょう





斎藤さんが階段を上っていくのが見えた




『、、、、何してんだろう？』






多分そんな光景を見ていたら
私じゃなくても不思議に思ったはずだ





だってこの寮は３階建てなのだ




確かに上に続く階段はある



だけどそれはきっと屋上に繋がっているから
行っても何もないはず




なのになんで斎藤さんは
上に行ってしまったんだろうか




不思議に思いつつも
私は斎藤さんとは話したことがない




斎藤さん自身物静かな性格の女の子で



寮は一緒でもクラスは別なので
斎藤さんが話しているのを見たことがなかった





気になりつつも
今追いかけたら斎藤さんと鉢合わせする



それは気まずい




そう思って



私は気になりつつも部屋に戻った









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