唐突に怪談話したくなった【実体験】

３０８号室＿＿＿＿２ ページ8

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３０８号室は一つだけ




他の部屋とは違うところがあった






それは窓を開けてもそこから地面が見えないということ









３０８号室だけは
窓を開けると布団干し場が景色






街並みなんて拝めない






休日の昼間に洗濯や布団を干しに来る先輩たちが
窓越しに直接話をしたりして
まぁ、、、便利っていえばそれまでなんだけど






だから休日の晴天の日は
結構な割合で窓が外からノックされる







他の部屋ではまずありえないことだ







だって他の部屋は窓の外に立てるほどのスペースさえないから







昼間はいい





昼間なら驚かない






でもたまに夜ノックが聞こえることがある









大概は規則、、、というか法を破って
煙草を吸っている先輩たちが




３０８号室の先輩としゃべるためにノックする






でもたま〜〜〜に
相手がわからないってこともあったり、、、、









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コンッコンッ






「ん？誰かまた煙草吸ってるのかな？」





そう言って
３年の先輩がいつものように
カーテンをシャッと勢いよく開ける







「誰もいませんね」





「でも、確かにノック聞こえたよね？
だよねAちゃん」




『聞こえましたよね、、、、』






「えぇ、、、私怖いです、、、」






「まぁ、たまにあるから
気にしても仕方ないよね〜〜」








唯一良かったこと





私を含め



３０８号室の住人が
誰一人見えない人だったということ









これで先輩のうち
どちらか見える人だったら




きっと大騒ぎになっていたことだろう









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