傍観者でいたかった【D.Gray-man】8

322.遅いよ ページ27

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意識が飛んでしまいそうな中





みんなが慌てている声に交じって
別の声が聞こえた






ア「A！！」






あ、アレンくんだ






やっと来たのか、、、






抱き起こされる感覚と
移動する視界





移動した先には




エクソシストのみんながいた





ア「どこかケガしたんですかっ？！」





『し、、てない、、、、』






ケガはしてない



血は吐いたけど






リ「AKUMAは、、、」



リーバー「Aが全部倒した

俺たちを庇いながらノアもさっき、、、」





ラ「ノアも居たんさ！？」





『色の、ノア、、、ルル＝ベル、、、』






本当来るの遅いよみんな




もう終わっちゃったよ






ア「今医療班を呼びますから
もうしゃべらないでください」





医療班、、、、間に合うかな、、、





痛みがない




もう、寒くもない







ただただ体が重くて
すごく眠い






この感覚は





そう、転生前




ルベリエ長官に銃で撃たれて
死ぬ前の時の感覚と似ている






そうか




もう、その時が来たのか





無理もないよね





イノセンスを同時発動した挙句に
言霊連発しまくったんだもん






神「、、、、」






神田は黙って
私の隣に膝をついた




こういう時の神田は何も言わないんじゃなくて
なんて言えばいいのかわからないだけだって




私知ってるよ




普段みんなとしゃべらないから
こういう時言葉が出てこないんだよ神田は





『無理、、、、しちゃった、、、、』





私が神田ににこっと笑って見せると
ぎゅっと口に力が入った神田に




噴き出した





何その反応




そこはいつもの神田らしく
悪口の一つでも言ってくれればいいのに






神田の後ろにアルマが見えたけど
アルマは泣きそうな顔をしたまま
近づいてきてはくれなくて




まだ病室でのこと怒ってるのかなって
ちょっと切なくなる






神「A、、、」




神田のかぼそい声が聞こえた




でも視界がだんだんぼやけてきてて
どんな顔をしてるのか



もうよく見えない




『どんな、、か、お、、してるの、、、？』






一生懸命手を動かして
声のほうへ近づけると
ぎゅっと握られた感覚がして





神田、、、、？





大きな温かい手






神田の細くて長い手と違う、、、気がする





『だ、れ、、、、、？』





これは誰の手、、、、？









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