傍観者でいたかった【D.Gray-man】8

310.出来ること ページ15

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コ「知っていたからこそ、、、
教団に関わらないって選択肢もあったんじゃないかな？」






『、、、、そうですね』






教団に関わらないって選択肢は
正直あの時は考えてもなかった






確かに教団に関わらなければ
きっと今こうしてベッドに横になっていることも
なかったんだろうなって思う





教団に関わらなければ
みんなのために必死になることも
ティキに会うことも




きっとなかった






『教団に入らなければ
今頃私何していたんでしょうね、、、



私には教団での私しか想像できないんです




普通の生活って全然想像できない』






コ「Aちゃんかわいいから
彼氏の一人や二人出来ていたかもよ？」




『、、、、きっと私はそんな風にはなれませんでしたよ』






知っているからこそ教団が気になって
結局ここに来ていたと思うから






『ティキ以上に好きになれる人は
見つからない気がするんです』





なんでそこまでティキを想えるのか
私にもわからない






一番好きだった時に比べると
少しあせてしまってはいるけど




それでも今でも私の一番はティキなんだ







コ「、、、、ごめんね、Aちゃん」






『、、、、なぜ謝るんですか？』





コムイ室長の悲しい視線が私に突き刺さる





コ「好きな相手と戦うのは辛かっただろう」





『あはは、、、結局他のノアみたいに
殺せていないんですから辛いなんて

そんなことありませんよ』





殺すチャンスは
いくらでもあったんだ




そのチャンスで
私はことごとく自分の感情に負けて
殺すどころか傷一つ負わせていない





イノセンスで動けなくすることはあっても
攻撃をしたことはないのだ






『私こそ申し訳ないと思っています

私が死ぬ前に
少しでもノアを減らすべきだったのに、、、』





全員は無理だとしても
遭遇したノアくらいは殺さなければいけなかったんだ






だってこれから先どうなるか
私自身わかっていないんだから







コ「Aちゃんは十分頑張ってるよ」





『、、、、ありがとうございます』






私が余計なことをしないほうがよかったのにって
後々言われないように





あと、私にできることって
いったい何だろう






まだ、何かできることって
あるのかな、、、、？









ずっと考えてるけど
いいものはすぐに思いつきそうにない









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