傍観者でいたかった【D.Gray-man】7

259.遊ぼう ページ9

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ロードから黒い靄のようなものが見えて
気づいたら見慣れない空間に居た




夢の中で一体どんなものを見るのかは
よくわからない




人によって違うみたいだし




人の心を読んで嫌なものを見せる、、、とか？




それともロードの知識だけで
作り上げているのだろうか




ロ「へェ〜Aって面白いね」





暗い空間の中に
不気味に浮かんでいた無数のぬいぐるみの一つから
ロードの声がした





『面白い？』




ロ「僕たちのことについて
詳しいなとは思ってたけど

まさか二度目とは思わなかったよ」





『成程ね、、、』






どうやらロードの能力で
私の記憶を読んでしまったらしい




ということは
転生前のこの先のことも



ロードに知られてしまったということだ





『で？
ここで一体何をするつもりなの？』




ロ「そぉだね〜
まだ考え中〜」




考え中って、、、



すぐ決めてよ
緊張感和らいじゃうから





ロ「まぁ期待して待っててよぉ〜」




そう言って
人形はしゃべらなくなった






待っててと言ってもな、、、
ここには私一人しかいないし



暇なんだよなぁ〜




そう思いながら
あたりをきょろきょろと見まわすけど
何もない



人形遊びしちゃう？




ん〜、、、だめだ



そんな年でもないし
人形遊びなんて



転生前も今の世界でも
したことない




はぁ、、、とため息をついていると
遠くから足音が聞こえてきた



やっとロードは何をするのか決めたようで
音のする方を向いてみると




そこには見慣れた人物が立っていた





『精神を揺さぶるなら
こう来るとは思ってたけどね、、、』





そこにはティキの姿




でもティキ現実では
アレンくんと戦闘の真っ最中なわけで




テ「もっと嬉しそうな顔とか
できねぇの？」




『ん〜、、、してほしいの？』




精神を揺さぶる、、、って




ティキに甘い言葉をささやかれれば
素直に嬉しいし



酷いこと言われれば
そりゃ敵だからねって納得できるし




痛くも痒くもないんだけど、、、





確か転生前に聞いた
ロード攻略の方法は




ラビの場合はアレンくんを殺したんだったよね




てことは
ティキを殺せば出られるってことなのかな？




偽物ってわかってるし
このティキなら殺せる気がする





『殺していい？』




テ「Aに俺が殺せる？」




『偽物だからね』




テ「じゃぁやってみれば？」




優しく笑うその顔、、、嫌だ









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