傍観者でいたかった【D.Gray-man】6 (ページ22)

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227.あっけなくページ22

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私が泣き止んだころ

AKUMAがやってきた

泣いたおかげで
頭はすっきりしてる

『アルマ

船員さんたちを室内へ
エクソシストの皆が出てこないようにしてて』

アルマ「Aは？！」

『AKUMAを倒す

絶対に、リナリーを戦わせないで』

本来ならタイトルとか言いまくるAKUMAを倒すのは
リナリーだ

でもそのせいで
リナリーはイノセンスとのシンクロ率が低下して戦えなくなる

髪までショートになっちゃうし

アルマ「Aひとりで
何とかできるって思ってるわけ？」

『できるよ

だからアルマはみんなをお願い』

確か相手はレベル３

言霊が利くはずだけど
念には念を入れとかなければ

アルマが船員さんを室内に誘導してるのを確認して

私はイノセンスを発動させる

『楽園ノ彫刻(メーカー・オブ・エデン)、抱擁の庭』

船を蔓で覆って
船の損傷を回避すると

私は船から離れて
囲われた蔓の上に立つ

海に立つなんてことできないから仕方ない

「何をした？女」

急に目指していた船が蔓で覆われたため
首をかしげるAKUMA

『さぁ、何でしょう
あなたが知る必要はないわ』

私は言霊のイノセンスを発動させる

同時に２つのイノセンスを
発動させたことなんてないから

体への影響を考えると怖いけど

《破壊》

私が言霊で言葉を発すれば
AKUMAは苦しそうな声をあげながら

あっけなく爆発した

そしてそのまま少し待って
雲の上にやってきたAKUMAも破壊する

転生前はあんなに苦労したのに
なんとあっさり、、、

ふたつのイノセンスの発動を解除して
船に降り立つと

室内からぞろぞろとみんなが出てきた

アニタ「もう、大丈夫なのですか？」

『AKUMAは破壊しました
もう大丈夫だと思います』

これで、ミランダがイノセンスを使うこともないし
船員が死ぬこともない

リナリーも無事

ラ「A、大丈夫さ？」

さっきあんなことがあったのに
ラビは心配そうに駆け寄ってきてくれた

リナリーも心配はしてくれているようだ

顔色がすっきりしているところを見ると
みんなが何かしてくれたんだろう

アルマ「本当に大丈夫？」

『大丈夫大丈夫
アルマはいつも心配しすぎ』

過保護だな～と思いつつ
足を踏み出した私は

力がフッと抜けて
その場にへたり込んだ

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