嫉妬姫【菅原孝支】

嫉妬…1 ページ2

スガさんside




『え！！

教頭のカツラを吹っ飛ばして
体育館から追い出した！？！？』





菅「大地がねぇ〜、、、」




１年生が入学してくれて
最初に来てくれた2人の新入部員




人数の少ない烏野にとって
とても嬉しい事なんだけど



大地を怒らせて
体育館から追い出されてしまった





『もーー！！大地！！！
折角の新入部員を何してくれてるの！？』




澤「仕方ないだろ？
あいつら話聞かないし」




『何のために部長してんの！？
ウチには入部お断りする程の
人員ないんだからね！？』



澤「勿論！ちゃんと反省すれば、、、」




『反省ってどうやって見極めるの？

あぁーーー！！
何でこういう時に限って
委員会で遅れちゃうかなぁ〜、、、』




男子バレー部のマネージャーである
Aはいつもこんな感じ




怒った大地を気にもとめない
唯一の強者でもある




菅「まぁ2人とも大丈夫だと思うよ？
やる気だけは十分だったみたいだし」



『孝支のその自信は
どこから来てるのかな？』




菅「Aは心配しすぎだって」




『、、、、孝支が言うなら、、、』





まだ何かいい足りなさそうな顔をしながら
マネの仕事をしに向かったAを
俺と大地は苦笑いしながら見送る





澤「Aって本当
スガには弱いよな〜」



菅「惚れた弱みってやつ？」




澤「お前がそれ言うなよ」




菅「お節介の心配性ってだけだよ」





Aは俺と違って
猪突猛進で言いたいことは言う



ハッキリした性格



俺は結構考えて言うから
そういう所は憧れてる





澤「俺もお前も
ハッキリ言えないようなことを
躊躇いなく言ってくれるから
助かってるよ」




菅「それ、俺じゃなくて
本人に言ってあげなよ」




澤「ｱﾊﾊ、、、そのうちな」




菅「いつになることやら」





部活でのAを見ていると




よく思う事がある





多分Aには俺よりも
澤村見たいなタイプの奴の方が
合うんじゃないかって





譲るつもりも
奪われるつもりもないから



言葉には絶対しないけど






これは多分





澤村に対する
嫉妬なんだろうな







俺はAに釣り合ってる
自信がないんだ









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