そこにいた証【リヴァイ】 (ページ35)

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33.安らぎのページ35

リヴァイside

ジュリアを連れて

この場から逃げだせたならどれ程いいだろう

そんな事を思う俺は兵長失格だな

数十人に囲まれて普通の奴ならとっくに戦意喪失しててもおかしくないこの状況で

ジュリアは堂々と立ち

俺たちには捕まらないと豪語した

強い女だ

だから俺はジュリアに惹かれたのかもしれない

だがこれで終わりだ

俺はジュリアを捕まえる

もしかしたら本当にただの人間で
俺たちに害は無いのかもしれない

だがなにかを隠している以上俺は兵長として
ジュリアに向き合わなければならない

『リヴァイ達は立体機動装置使っていいからね

本気で来ないと直ぐ逃げちゃうからw』

まるで今から遊ぶのかと勘違いするほど

ジュリアは楽しそうに笑った

『それじゃ！スターート』

そうジュリアが言った途端

俺の視界からジュリアが消えた

リ「？！？！」

ジュリアを捕まえようと動く暇もなく見失う俺たち

『あれー？
鬼ごっこじゃ無いの？？』

聞こえたのは頭上

上を見ると高い木の枝に平然と立っているジュリアを見つけた

つーか、、、今なにが起きた？

リ「今、どうやってそこまで行きやがった！」

『どうやってって、、、飛んで、、、かな？』

リ「立体機動装置も無しにそんな所まで飛べるわけねぇだろ！」

『クスクスッ、、、最初会った時もそんな感じの話したよね』

嘘じゃなかったでしょ？

そう言って又笑うジュリア

俺たちが慌てて立体機動装置で後を追うが

俺たちが近づいた分ジュリアが逃げる

ジュリアは何も使ってねぇのに

近づける気がしない

エル「これではいつまでたっても捕獲できない

リヴァイ、もう少しやる気を出せ」

ハ「すごいねあの子！！
立体機動装置使わずに木から木に飛び移ってくる！！！」

奇行種は置いといて

エルヴィンの発言に嫌気がさす

本気を出せだと？

出せるわけねぇだろ

お前らにとっては怪しい女かもしれねぇけどな

俺にとっては、、、

リ「日の出までには捕まえる」

俺にとってジュリアは

唯一安らげる相手だったんだ

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