そこにいた証【リヴァイ】 (ページ22)

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20.死んだ後ページ22

『最近忙しい、、、』

リ「仕事か？」

今日はリヴァイと森で会う約束をしていた日

勿論リヴァイは私が新兵である事もハンジ分隊長の班の一員である事も何も知らない

『そぅ、仕事
最近忙しくて』

リ「ジュリアも大変なんだな」

『もって事はリヴァイも大変？』

リ「新兵のお守りがな」

お守りってエレンの事かな？w

旧本部に移って直ぐにエレンの実験が始まったし、リヴァイも色々と大変なんだろうなぁ

実験ではハンジ分隊長が指揮を取ってるから必然的に私もそこにいるんだけど
リヴァイとは全く口を利かないし

私から声を掛けたら変だし

『噂で聞いたんだけど、新兵の中に巨人になれる人がいるんでしょう？
大丈夫なの？』

リ「問題ない」

そう返してくるとは思ってたけどね

『次の壁外調査って決まってるの？』

リ「一ヶ月後だ」

『せっかく入った新兵が死なないといいけどねー、、、』

リ「少なくても1/3は死ぬだろうな」

『やっぱり沢山死んじゃうんだね』

リ「だが、調査兵団で長く生きるよりは幸せかもな」

『どうして？』

リ「長く生きるほど、仲間の死を沢山見る事になる」

『確かにそれも一理あるね』

リ「ジュリアが前に言ってたしな
死んでも来世があるって」

『まぁ死んだ人間全てってわけではないけどね～～～』

リ「？そうなのか？」

暗い森の中で2人だけの声

しんみりとする話のはずなのに
そうならないのは月明かりに照らされてるせいなのだろうか

『人は死んだら天国か黄泉か地獄に行くんだよ

天国には殺された人間
黄泉には余生を全うした人間
地獄には罪を犯した人間

で、その中で来世に行けるのは黄泉に行った人間だけ
って聞いたことがある』

リ「初めて聞く話だ
誰に聞いたんだ？」

『さぁー誰だったかな、、、』

少なくても人間から聞いた話ではないし

こんな事を話してしまうのもここの森が居心地良すぎるせいなのかな

『リヴァイは信じる？』

リ「ただの迷信だろう？

だが、その話が本当なら巨人に殺された俺の仲間は来世にはいけないんじゃねぇのか？」

『天国に行く人間はね
人間に殺された人間しかいかないんだよ

あ、でも、連続殺人犯とかに殺された場合は別

その人間を殺した人間が何故殺したのか
その理由がわかったら天国から黄泉に移ることができるんだって』

リ「それも聞いた話か？」

『まぁねw』

迷信、、、だったら良かったのに

それだけは口が裂けても言えなかった

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