そこにいた証【リヴァイ】 (ページ13)

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11.来世ではページ13

あれから数年が経ち

リヴァイとの約束ももう何度して何度あったかわからなくなった頃

その日のリヴァイは少し、、、

泣きそうな顔をしている気がした

『何かあった？』

会って30分
ずっと聞きたかった言葉をようやく口にする

リ「なんもねぇよ」

絶対嘘だってわかるのに
リヴァイはそれ以上聞かないでほしいってどう回しに言ってる気がして

『、、、そっか

何となく泣きそうな顔してると思ったんだけど、、、』

リ「俺が泣くわけねぇだろ」

昨日は壁外調査だったらしい

そこで何かあったのかな？

『昨日、何かあった、、、とか？』

元から会っても話は程々に2人でゆっくりとした時間を過ごすんだけど

今日はその空気が重い

リ「いつもと変わらない」

『そっか、、、』

リ「いつもと変わらねぇくらい仲間が死んだ」

『、、、そっか、、、』

だからそんな辛そうな顔をしてるんだね

だから泣きそうな顔をしてるんだ

兵士になるとこんな風に気持ちを堪えないといけないんだろうか

それってとても悲しい事のような気がする

『、、、、大変だったね』

さっきから一回も顔を上げない俯いたままのリヴァイに少しだけ寄りかかってみた

リヴァイの中では私は兵士じゃないんでしょ？

だったら私の前で無理する必要なんてないんじゃないの？

そう言いたいけど言えない雰囲気で

リ「今回も何の成果も得られなかった

これじゃ、あいつらはただの死に残だろ」

『そうかな？

、、、私がもし兵士で死んだとしても

その分仲間が助かったなら嬉しいけどね』

リ「、、、、そんなやつばっかりじゃねぇよ」

『、、、かもね

でも、きっと来世では良いことがあるって信じたいじゃん？』

リ「来世なんてあるわけねぇだろ？

人間は死んだらそこでおしまいだ」

この世界の人は来世を信じていないのだろうか？

それともリヴァイだけが特別？

『来世はあるよ？

間違ったことをしなければ人は生まれ変われる

昨日亡くなった人たちもきっと生まれ変われる』

リ「お前、思ってた以上に能天気な性格してやがるな」

『能天気で結構！

うじうじしてる私なんて想像できないでしょ？』

リ「確かにな」

そこでやっとリヴァイが私を見てくれた

その顔はさっきより少しだけ

スッキリしてるような気がした

私に出来ることなんて限られてるけど

少しでもリヴァイの力になれたなら

嬉しかった

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