理不尽の裏側 ページ3
『さあ...？生憎好きになった経験もなられた経験もないので。』
自分なりに素直に回答すると、不満気な顔をする彼。
jh『お前その年齢でまだそんなガキみたいな事言ってんの？』
『え、じゃあジョンハニオッパは経験あるんですか、』
jh『俺はいいの。』
何ですかそれズルくないですか！！！
けれど学校の王子様だの何だの騒がれてる彼にとっては確かに愚問かもしれない。
ひょっとしたら大勢多数に好意を向けられるっていうのは想像以上に負担になるのかも。
おそらくヨジャを泣かせてしまった今は普段以上に。
『ジョンハニオッパ、もしかしなくても自己嫌悪の感情が今渦巻いてたりします？』
今度はこっちからそう問いかけるけど、
無感情なその顔から答える気はないことが伝わってくる。
...この人が理不尽に見えるのは繊細な気持ちを隠すために振舞ってるからなのかも。
『...オッパ、最初美人すぎて正直怖かったですし、冷たい人だなって思ってます。』
jh『オイ、本人ここにいるんだけど。』
やっと反応が返ってきたけど、何時もより声が低くて怒ってることがすっごく伝わってくる。
『あああごめんなさい、悪口じゃなくって。さっきの答えなんですけど、3寮のみんなとふざけあってる所や、みんなにオッパとの話を聞いて私は"知って"いくことで"好き"になったなって！』
だから人を好きになるって知っていくってことじゃないかなぁって...
と、答えるとさっきよりは納得した表情。
jh『...へ〜好きなんだ？俺のこと。』
さっきまでの儚げな雰囲気は何処かへ行ってにや〜っとするジョンハニオッパ。
『へっ！？あっアレですよ！！いい人だって分かったっていうか！！そういう意味で！！』
思わず誤解されてるのかと全力で訂正するとパボ、当たり前だろ！と返ってくる。
だってめちゃくちゃストレートに聞いてくるもんですから...！！
一人慌ててると、少し遠くから何やら呼び掛ける声が聞こえ、振り返ると、
『あっ、ジスニム！』
js『あれ、A？』
呼び掛けてたのはジスニムで、彼も今こちらに気づいたようできょとんした表情になる。
jh『もういい、A、お前クビな。』
『えっ、』
そう一言私に言うとジスニムに『先帰ってる』とだけ告げ行ってしまった。
js『えっと、何かあった？』
『いえ...私も状況がいまいち理解できてないです。』
難しい先輩だけど、
クビと言いつつ名前を初めてちゃんと呼んでくれた事に私は少し頬が緩んだ。
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いか - 面白かったです♪ミンギュがかっこいい！更新楽しみにしています！！ (2018年7月9日 17時) (
レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
暁色(プロフ) - ☆MINGYU☆さん» 更新遅い中そんな風に言って頂けて嬉しい限りです…！これからも楽しんでいただけるよう更新頑張りますね！！ありがとうございます！ (2017年12月29日 2時) (レス) id: 03f7a2cd3f (このIDを非表示/違反報告)
☆MINGYU☆ - このお話とても大好きです！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2017年12月28日 8時) (レス) id: 585ee2f0b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁色 | 作成日時：2017年8月25日 22時
