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道に戻る ページ22
……も、戻った。俺はホッと、その場所に座り込んだ。
「どこへ行ってたんですかぁ」
聞き覚えのある声が飛んでくる。
「びっくりしましたよぉ。振り返ったら居ないんですから」
「あ、ああ。わ、悪い」
俺は息を整えながら、答える。
「も、もしかして、森に入ったんですかぁ?」
アルは恐る恐る聞いてきた。
「ビンゴ。参ったぜ。あんなのがいるなんて聞いてないぞ」
「だから、言ったじゃありませんか。入らないで下さいって!!
よく、生きてましたね」
「もう、頼まれたって入らない」
俺はうなだれて答えた。
「じゃ、行きましょう。宴はもうすぐですから」
そうして、今度は道を外さないようしっかりと歩き出す。
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作者名:ミラク | 作成日時:2018年8月11日 3時