詐欺師の仮面の下は。 ページ9
you side
ショッピ君の地図通り部屋から出て階段まで歩く。
すると角から人が出てきてこちらに話しかけてきた。
「あれぇ！運営組の組長さんや〜！」
『…君は…チーノ君、だったかな？』
ci「覚えててくれたんですか！嬉し〜！」
彼は人懐っこい笑みを浮かべてこちらに近寄る。
俺より断然彼のほうが身長が高いのに、彼は少し前屈みになって上目遣いのようにしてこちらに問いかけた。
ci「部屋、行きたいんですよね？僕が案内しますよ！」
地図があるから大丈夫だ。そう応えようとしたが寸前で踏みとどまる。
『…あぁ、丁度迷いそうで困っていたんだ。助かるよ。』
ci「いえいえ！じゃぁついてきてください！」
らっだぁとなかむが不思議そうな顔でこちらを見ているが、俺は何も言わず彼の後について行った。
ci「ここがなかむさんの部屋、でこっちがらっだぁさんの部屋ですね！」
地図通りの道を行き、部屋の前へつく。
チーノ君の説明を聞き、なかむが、待ってください、と声を上げた。
nk「組長の部屋は？僕とらっだぁさんの向かいの部屋じゃないんですか？」
ci「あぁ！組長さんのお部屋は実はもう少し広い部屋にしようと言う話になりまして、少し遠いのでお二人は荷物の整理しといてもらって！」
rd「いや、Aの近くの部屋が良いんですけど、それに護衛もなしに一人で歩かせるのは」
『らっだぁ。』
らっだぁの言葉を遮る。
『なかむ、らっだぁ、君たちはここで荷物整理。…さて、俺の部屋に案内してくれないか、チーノ君。』
ci「もちろんです！」
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作者名：夢見るヒツジ | 作成日時：2024年1月14日 0時
