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三十九片 ページ40
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「お前は、少し人間らしくなったな」
不服そうに呟けば、彼女は嬉しそうに駆け寄ってきた。
『本当ですか!!完全に人間になるまで、後どのくらいでしょうか!!』
そんな言葉に、彼は満足そうに笑った。
「お前が口を閉じることを覚えるまでだ」
そう言われて彼女は両手を口に当てるが、それは五秒も続かないで外れてしまった。
『口を閉じるなんて無理です!!』
「ほぅ、なら寿命で死ぬか?」
『それも嫌です!!』
「我儘な奴だ⋯⋯」
2人はこの平穏が、もう長くは無いと分かっていた。
日に日に減る上弦の鬼達⋯───────決戦の時は近い。
『無惨さん⋯⋯ちゃんと、私を殺してくださいね』
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作者名:そら | 作成日時:2020年10月30日 10時