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十六片 ページ17

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「外に出たのは、これが初めてか?」

『はい!外とは、私が“想像”していた以上に!素晴らしいものでした⋯』

恍惚とした表情で呟く彼女は、あの日、彼と出会い、間近に月を感じた瞬間を思い出していた。

「⋯お前は、何故名を持たなかった」

『誰も私を呼ぶ人は居ないので、必要ありませんでした』

彼女の両親は、決して彼女を大切に思っていた訳では無い。
ただ、彼女が“気味悪かった”。
だから誰にも知られぬように、外には触れないように⋯⋯─────────────









「⋯お前は、何故生きていた」


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作者名:そら | 作成日時:2020年10月30日 10時

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