第362夜 ページ29
「あらま、珍しい！」
皆と軽く談笑しながら料理を口に運んでいると、突如来訪者の声がダイニングの扉が開かれると同時に響いた
「おやマクゴナガル先生！」
「アーサー！身体はもう大丈夫なのですか？」
「ああもうすっかりだよ」
来訪者はマクゴナガル先生と、それからスネイプ先生だった。スネイプ先生がマクゴナガル先生の後ろからのっそりとやってくる
ハリー達はスネイプ先生を見ると「ゲッ」と顔を顰めた
マクゴナガル先生が部屋中の人間に挨拶して回る一方で、スネイプ先生は微動だにせず直立して僕を見下ろした
気にせず咀嚼を続ける僕。そんな僕の目の前にコトリと音を立てて小瓶が2つ置かれた
「どうやら今夜は調子が良いと見える」
言葉少なに語ると「飲め」と言わんばかりに先生が視線を向けてくる
『……』
圧に負けて僕は渋々と小瓶のコルクを抜くと、舌に乗せないようその中身を全て煽った
うぇえ…と眉間を寄せて渋面を浮かべる。相変わらずマズイ
舌を上書きすべくスープを一気に飲み干すと、おかわりを伺ってくるおばさんに僕は一も二もなく頷いた
おばさんが厨房に引っ込む
すると入れ替わりでマクゴナガル先生が僕の隣に腰を下ろした
「あなたが料理を口にしているとは珍しい。体調は平気なのですか」
『まぁ、今はだいぶ落ち着いてる』
「それなら良かった。今日はあなたに聞きたい事があったので助かりました」
『…聞きたいこと？』
静かに聞き返す
すると、突如部屋の扉が開いたかと思ったら、入口から続々と騎士団のメンバーが乗り込んできた
初対面の顔もいる。それなりの人数がこの広くもない部屋に集まりだした
『…大集結だね？』
「えぇ、騎士団の今後の動向に関わる内容ですから」
話している間にもマッドアイやキングズリー、トンクスやシリウスまでもが集まり、そしてそれぞれ好きなように席に着く
「子供たちはもう部屋に戻りなさい！ほら行って！」
重大な内容だと察したのか、それとも騎士団員が集まることは承知だったのか、おばさんが大声で子供たちを部屋から追い払った
部屋を出ていく際、セドリックの不安そうな視線と交わる
『……』
子供たちが出ていった後も暫く無言は続いた
僕は出された紅茶に口をつけながら話を待つ
「今日あなたに聞きたいのは…」
最初に口を開いたのは、やはりと言うかマクゴナガル先生だった
先生は一拍置いて続ける
「…あなたの祖父、トリトン･ヘルエレガルについてです」
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ぽか - 面白すぎてすぐ読んでしまいました！すごく面白いですし、主人公の病みが出てきてワクワクしてます！完結して欲しい・・・！更新無理せず頑張ってください！ (4月19日 17時) (
レス) @page34 id: 8fb0247eee (このIDを非表示/違反報告)
まど - 読んでて物凄くわくわくしました！言葉や展開の言い回しが素敵で、実際にある国などついつい調べて何時間も費やしてしまいました幸せです。是非完結していただきたい…！無理せず更新頑張ってください！ (1月9日 21時) (レス) @page34 id: 6fc7e82b20 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 凄く面白くて一日で見ました！！今から2週目見てきます！！！！更新頑張ってください！！！！ (12月24日 13時) (レス) @page34 id: 49fa55860c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - はぁぁ！最高です♡♡また更新してください♡待ってます！！！お体にお気をつけて！ (9月12日 21時) (レス) @page34 id: eb702a756c (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - お、面白すぎてイッキ見しちゃった……(ﾟωﾟ)お身体に気を付けて毎秒更新して下さいね！！！！ (9月12日 0時) (レス) @page34 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年12月17日 17時
