第334夜 ページ1
(ハリーside)
ダンブルドア軍団を結成したものの、僕らは次に集会場をどうするかという問題に直面する羽目になった
充分な広さがあって、でもアンブリッジにバレる心配が無い場所
そんな都合のいい所なんてあるのだろうか…
早々に計画が断念しそうな予感に僕は肩を落とした
「叫びの屋敷は狭いし、防音の面でも心配だわ」
「5階に広い秘密の抜け道があるらしいんだけど…」
「そこはもう塞がってるって前に双子が言ってた」
「じゃあダメか…」
あれこれ皆で話し合うが一向に場所は見つからなかった
セドリックですら思い浮かばないとなると、 本格的にマズイんじゃないだろうか…
進まない話し合いに頭痛がする
気分転換にお菓子でも食べようと僕らは厨房に行くことにした
あそこならご飯の時間を過ぎても何かしら食べ物があるからだ
厨房に入る前、辺りを見回すが僕ら以外に人影はなかった
「すみません〜…」
遠慮がちに厨房を覗く
するとそこには僕にとって見慣れた屋敷しもべ妖精がいた
「ドビー！やぁ、久しぶり！」
「ハリー･ポッター！」
まさか会えるとは思っておらず僕は驚いて声を上げた
ドビーが枝のような足で僕に駆け寄る
お菓子を貰いに来たんだというと、ドビーは厨房を駆け巡って色んなお菓子を持ち寄ってくれた
「ドビーめはハリー･ポッターをお助けしたいのです」
そう真剣な声で言う妖精
僕はありがとうと言おうとした口を閉じた
「じゃあちょっと聞きたいんだけど」
「なんでも仰ってください！」
「えーと、場所を探してるんだ。魔法を練習出来る大きな部屋で、でも先生には見つからない場所を」
特にアンブリッジには
そう最後に耳打ちすると、ドビーは途端に両耳を嬉しそにパタつかせた
「ぴったりな場所を知っております！」
「え！ほんと！？」
「他の妖精が話しているのを聞いたのです！仲間内では"必要の部屋"として知られております」
まさかの収穫に僕たちは顔を見合わせて笑った
けれどドビーにその部屋の場所を尋ねるが、途端に耳が項垂れて首が横に振られた
「その部屋は必要な時にのみ現れます。それ以外は存在しないのです。ですからドビーは場所を知りません…」
頭を下げる妖精に慌てて顔を上げるよう伝える
でも、どうしよう
良さげな所を見つけたと思ったんだけどな…
僕達が肩を落とした、その時
『やぁ、お茶を飲みに来たんだけど』
涼やかな声が背後から聞こえてきた
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ぽか - 面白すぎてすぐ読んでしまいました！すごく面白いですし、主人公の病みが出てきてワクワクしてます！完結して欲しい・・・！更新無理せず頑張ってください！ (4月19日 17時) (
レス) @page34 id: 8fb0247eee (このIDを非表示/違反報告)
まど - 読んでて物凄くわくわくしました！言葉や展開の言い回しが素敵で、実際にある国などついつい調べて何時間も費やしてしまいました幸せです。是非完結していただきたい…！無理せず更新頑張ってください！ (1月9日 21時) (レス) @page34 id: 6fc7e82b20 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - 凄く面白くて一日で見ました！！今から2週目見てきます！！！！更新頑張ってください！！！！ (12月24日 13時) (レス) @page34 id: 49fa55860c (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ - はぁぁ！最高です♡♡また更新してください♡待ってます！！！お体にお気をつけて！ (9月12日 21時) (レス) @page34 id: eb702a756c (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - お、面白すぎてイッキ見しちゃった……(ﾟωﾟ)お身体に気を付けて毎秒更新して下さいね！！！！ (9月12日 0時) (レス) @page34 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2021年12月17日 17時
