#29 危機一髪 ページ35
『ｯ…！こいつ！ 』
もう時間は日を跨ごうとしている
夕刻に水柱邸を出て、9時には終わるはずだったのに
最初は順調だった。指令のあった鬼は2匹だった。しかしその片方が珍しく群れを作っていた
『 しかもその群れの方が強いってどういうことなの！義勇さんに遅れるって鴉飛ばさないと！』
｢まんまとハメられたなぁ鬼狩りィ！
俺達はテメェに切られた雑魚を目当てに来た鬼狩りを不意打ちで何人も喰ってきたのさァ！｣
『 だからこいつらの方が手強いのか。まずい。数が多いし応援も呼べない！
あっ…！？
う゛っ、痛った…！』
足を滑らせたのか、はたまた足を引っ張られたのか。転んでしまった。受け身すら取れないなんて
いや、それどころじゃない。このままだと
『やられる…』
｢ギィエエエ！？｣
何かが切れる音がした。それと同時に悲鳴
『 え？』
｢おい、俺の恋人に手を出すな。
汚らしい鬼共め。1匹残さず切り刻んでやる｣
『義勇、さん 』
｢その様子だと足を痛めているだろう
最悪捻挫の可能性もある。そこから動くな｣
『 わかりました』
｢こ、こいつ柱だァ！｣
そこからは早くて、ものの数分で全てを殲滅
流石水柱。と言ったところなのかな
｢A、怪我は｣
『 足だけです。受け身がなっていませんでした。油断と鍛錬不足かな』
｢…それも事実かもしれないが少なくとも俺は鍛錬が不足しているとは思わない。現に今日も互いに励んでいたはずだ。それより蝶屋敷に行くぞ｣
『 わかりました。って何故しゃがんでるんです？』
｢おぶるからだが｣
『え、私歩けます』
｢足に負担をかけるな。それに俺がおぶって走る方が時短になる｣
『いやあの』
｢早く｣
『 はい…。失礼します』
『 そういえば鴉飛ばしてないのに早かったです』
｢予定より遅かったからな。出発前に場所と時間を聞いてるのもそのためだ｣
『 なるほど…ありがとうございました義勇さん
すごくかっこよかったです』
｢ならいい｣
『あ、でも俺の恋人って台詞は少し… 』
｢なんだと｣
『うわっちょ、速！落ちる落ちる！ 』
｢落ちない。柱を舐めるな｣
『わかりました！からかってすいませんでした！だからもうちょっとゆっくり！うわあああああ 』
家を出てから到着するまで10分
Aさんが急いで30分です。流石水柱。
*
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ゆめまき(プロフ) - 紗夜菜さん» リクエストありがとうございます！採用させていただきますね (2020年3月4日 20時) (
レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜 - 遊園地デートとかどうですか？遊園地ないと思うけど (2020年3月4日 12時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - ゆめまきさん» とても面白かったです！有難うございました！義勇さん可愛い・・・ (2020年3月2日 7時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまき(プロフ) - 独り身ベアさん» リクエストまで…！ほんといつもありがとうございます！かなり遅れてしまいましたが制作してみました！ (2020年3月2日 3時) (レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - リクエストお願いしたいです！義勇さんと一緒に鮭大根を食べてほんわかする・・・みたいなのがいいです！お願いします！更新頑張ってくださいね！（ほんわか系好きな人） (2020年2月29日 18時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめまき | 作成日時：2020年2月8日 0時
