#28 贈り物 ページ34
「そこのあんちゃん。ちょっと寄ってかないかい」
「俺のことか」
「そう、アンタさ。中々イカす顔してるしいいお嬢さんがいそうだからね。小物、見てかねぇかね」
「なるほど、それなら失礼する」
「やっぱりいたか!よっしゃ、それならじっくり選んでいきなぁ!」
何故Aという恋仲の女性がいるとわかったのかは知らないが確かに贈り物はしたい。
単純に喜ぶ顔が見たいのもあるが、日頃の感謝を伝えたい。喜んでくれるだろうか?
「とりあえずあんちゃんが自分で選んでくれや」
「そうする」
ふむ、色々ある。装飾品や玩具、衣類もあるな
どれもAには似合いそうなものばかりだ
…決められそうにない気がしてきた。
俺に女心がわかればよかったのだが、あいにくそうはいかない。どうしたものか
「む、冨岡!」
「煉獄」
「何をしているんだ?このような場所は冨岡には不釣り合いな気がするが!」
「Aへの贈り物を選んでいる」
「なるほど!貢ぎ物か!」
「違う」
煉獄に助力を頼むのはどうだろう
…煉獄にそういった事がわかるのだろうか?
いや、物は試しだ
「煉獄」
「む、どうした!」
「Aは何が好きだろうか。選べなくて困っている」
「なるほど!それなら食べ物だ!
健康になり、力をつけられる物がいいだろう!」
「それもいいな。好物を買えば喜ぶかもしれない」
「喜ぶ?そうか、冨岡はAが喜ぶところを見たいのだな!」
「当然だ」
好物となれば甘味か…ならここの店主には悪いが別の店に行く方がいいだろう。
「冨岡」
「なんだ」
「悩む必要はないと思うぞ!」
「…?何故だ?」
「Aは君から貰えれば確実に喜んでくれるはずだ!ただ冨岡がAを想って選べばいい!」
「しかし俺は悩んで選べない」
「じっくりと考えれば自然とわかるはずだ!
君達はそれほどの仲だと俺は思っているからな!」
「煉獄…わかった。もう一度見てくる」
「無事選べた。感謝する」
「何、礼には及ばない!喜んでもらえるといいな!」
「あぁ」
しっかり喜んで貰えたし、事情を聞いて煉獄さんへの好感度も地味に上がったりしたし、多分冨岡さんは毎回こんな感じで選んでるはずです。
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ゆめまき(プロフ) - 紗夜菜さん» リクエストありがとうございます!採用させていただきますね (2020年3月4日 20時) (レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
紗夜菜 - 遊園地デートとかどうですか?遊園地ないと思うけど (2020年3月4日 12時) (レス) id: feb92a0363 (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - ゆめまきさん» とても面白かったです!有難うございました!義勇さん可愛い・・・ (2020年3月2日 7時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめまき(プロフ) - 独り身ベアさん» リクエストまで…!ほんといつもありがとうございます!かなり遅れてしまいましたが制作してみました! (2020年3月2日 3時) (レス) id: 63150a678f (このIDを非表示/違反報告)
独り身ベア(プロフ) - リクエストお願いしたいです!義勇さんと一緒に鮭大根を食べてほんわかする・・・みたいなのがいいです!お願いします!更新頑張ってくださいね!(ほんわか系好きな人) (2020年2月29日 18時) (レス) id: 8d08b35300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめまき | 作成日時:2020年2月8日 0時