そんなだから皆に愛されるんですよ 【冨岡義勇】

#11 因果応報？自業自得？ ページ14

｢冨岡さんに言っておいて下さいね
口吸いをして移せば風邪が治るなんて医学的根拠まったくありませんから｣



『 はい…しのぶ様』






そう。私の風邪が治ったと思ったら今度は義勇さんが風邪を引いた

ずっと付きっきりで看病してくれたからなのか
はたまたそういう事なのか




｢それが冨岡さんの薬です
と言ってもAさんのと同じですが」









『 って言ってましたよ。明らかに怒ってましたね』



｢そうか。何故胡蝶は口移しをしたのを知っている｣



『さぁ…。 ほら義勇さんの薬です』



｢口移しは｣







『しません 』





｢…わかった｣




『義勇さん、風邪引いたのに割と元気ですね 』


｢そうでもない｣


『常人よりは元気に見えますけど 』


｢看病は必要だ｣


『ふふ。はいはいお側にいますから 』



わかりやすく甘えようとしているな、これは
それなら期待に応えてあげたいぞ








『 はい。ご飯です』



｢あぁ｣



『 はい、口開けて下さい』



｢自分で食べられるが｣



『 だめです。はい、あーん』



｢…｣



『なんで口開けないんですか 』



｢俺は…赤子じゃない。自分で食う｣



『義勇さんが甘えたそうにしてたんじゃないですか 』



｢！！！！｣



『 まぁそんなに言うならわかりました。
これここに置いておくので食べ終わったら呼んでくださいね』



｢なっ。側にいるんじゃないのか｣



『 看病必要ないならいいかなと』









｢だ、だめだ。わかった。食べさせてもらうから側にいてくれ…｣



『 うーん？でも元気そうですし』



｢俺が悪かった。その…


Aにあ、甘えさせてくれ｣






『あぁもうそんな捨てられた子犬みたいな顔して！素直にそう言って下されば良かったのに 』



｢俺は子犬じゃない｣



『それはわかりましたから。病人らしくご飯食べて今日はゆっくりしましょうね 』









あとで義勇さんはしのぶ様にこっぴどく叱られたそうな








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