そんなだから皆に愛されるんですよ 【冨岡義勇】

#4 言って欲しいな ページ7

『ですから、言ってみて欲しいんです 』



｢俺が、お前にか｣



『はい。 』





何をって？そりゃ決まってる


“好き”ってさ


いやね、好いていてくれてるのはわかる
でも言葉で聞きたいものなんですよ






『 ここ最近言って欲しくて色々と試したり周りに助力を求めたのですがことごとくダメでして』


｢周りに｣


『 周りに。』





｢そういえば、錆兎にAをどう思っているのか聞かれた気がする｣


『聞くように頼みましたから 』


｢そしてそれを伝えろとも言われた｣


『 流石錆兎さん』









『 あれ、でも私言われてない』


｢言ってないな｣


『何故…？ 』







｢俺が(言わなくとも伝わっているはずだろう。だから)言う必要は無い｣



『 なっ』







言う必要は…ない！？

どういう意味なんだそれは！！！

そしてどういう顔なんだそれは！！！








｢それに｣




『…それに？ 』


ここから追い打ちくらいたくないんですが







｢…しい｣



『えっ？ 』









｢恥ずかしい




と言っている｣



『 うっっっっ』




なんだこの可愛い生き物は





『わ、わかりましたもう満足しました
ありがとうございます大丈夫です 』




｢なっ｣



『 え』



｢今言おうと覚悟を決めたのに、もういいのか｣



『やっぱりお願いします！ 』









｢す…



好、きだ


Aが好きだ。愛して…いる｣




『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(((


私も義勇さんが好きです！愛してます！』



｢そうか…｣



あっ喜んでる。ムフフって聞こえた









好きと言って欲しかっただけなのに
愛してるってお釣りまで貰えた。ありがとう錆兎さん








*

#5 か べ ど ん→←#3 ただいま

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す