1「探すより。」 ページ3
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結局寒い寒い屋上で一人、街眺める。
生活何てこんな個性ではやっていけやしない。
『寒ー…』
あと、『暇』と『つまらない』と『眠い』しか言えない。
薄い白のワンピース一枚何てふざけてる。
冬を完全スルーしたコーディネートだ。
無にするモノ何て今は無い、だから個性の使いようがない。
色を変えるとしても…今服白だろ。
でもこの街全部白に変えるならちょっと面白いかもしれない。
『あーあ…敵が負けちゃってるよ…』
さっきまでの戦いはヒーローが勝ったらしい。
周りの奴らの歓声が、こちらまで聞こえてくる。
もうつまらなそうに見つめてる。
「あ、でもどんでん返しとかあるかもな」
『そうだね』
……。
…。
『…？！』
？「ん、今気付いたか」
気付いたら私の横に立ってた。
仮面をつけた男が。
『……。誰かな、未だにハロウィンの仮装をするノリの良さそうな仮面男さん』
？「名前分からないからって変なあだ名つけるのやめようか。」
それを無視して「で、誰かな」と改めて聞くと、一旦私の横に座って言った。
Mr.「俺はMr.コンプレス。元エンターテイナーだ」
『へー…そうなんだね』
「君は随分ノリが悪いんだな」
『そんな事はないよ。つまらないばかりに今はテンションってものを知らなくてね』
Mr.「へえ、愉しい事探ししてるってな。んなもんは何処にでもあるぜ」
手を広げて街を指した。
『私には分からないね』
Mr.「じゃあ創ろう」
『創る？』
次々と答えていくコンプレスは私より随分愉しそうだ。
「そうだ、」
「探すより、創り出した方が早いと思わねえか？」
『創り出せるかの問題だよ。私の個性じゃ無理だね』
Mr.「俺が創れる。幾らでも見せてやれる、
最高のな」
仮面を外して笑って見せた。
この言葉に。疑いか、少しの期待か。
今は後者が勝ち。
『…流石エンターテイナー…』
Mr.「そりゃあどうも」
そう言って、屋上から出た。
【続く】
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ギザバサミ - コメント共にお気遣い有難うございます！ (2019年1月7日 0時) (
レス) id: 49e24570d5 (このIDを非表示/違反報告)
聖奈 - Mr.好きなので嬉しいです。これからも自分のペースで頑張って下さい！ (2018年7月11日 0時) (レス) id: b77d5a6fef (このIDを非表示/違反報告)
ギザバサミ - 風龍さん» ありがとうございます！コンプレス君の小説といえばあのお方が大好きなのです！そう！神文才のかぁびぃさ((((ﾋｯｿﾘと更新頑張ります！ (2018年1月22日 0時) (レス) id: a3ff38c1dc (このIDを非表示/違反報告)
風龍 - コンプレス好きなので作ってくれて感謝!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!! (2018年1月21日 12時) (レス) id: 743cc53caa (このIDを非表示/違反報告)
ギザバサミ - かろんさん» そうなんですよ''おおお！！拙い文章で申し訳ないのですが是非コンプレス君の小説増えてほしいと思いました！更新頑張ります！ (2018年1月17日 16時) (レス) id: a3ff38c1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギザバサミ | 作成日時：2017年12月8日 22時
