８４俺らの愛のカタチ ページ35
Jr. side _
Aの家を出て、四人で歩いて帰る。
家を出てからすぐ、マークヒョンが「忘れ物をした。」っと言って、再び一人でAの家に向かっていった。
マークヒョンは止まらずに歩いている俺達に追いつくのも早く、Aの家に滞在している時間が少なかったと推測される。
イコール、俺が心配するような出来事は起きていない。
マークヒョンと並んで再び歩き出したのに続いて、俺もこう言った。
「あ〜、ヒョン、俺も忘れ物した。携帯を忘れました。Aの家に取りに帰りますね。」
「お、おお。気をつけろよ。」
走ってきたばっかりの息が上がっているマークヒョンにそう言い、Aの家の方へ再び向かう。
忘れたなんて、嘘。
ポケットにしっかりと入っている携帯を力強く握りしめる。
Aの家に着き、インターホンを鳴らすと、来訪者が誰か確認もせずに無防備にすぐドアをあけるA。
俺の姿を見て、かなり驚いている様子だった。
「忘れ物した。だから部屋入れて？」
「取ってくるよ。」
「いや、人にはあまり見られたくないものなんだ。」
そう言うとAは渋々、俺を玄関まであげた。
それを機に、リビングにまで行く。
俺達が飲んだ後で、お酒で散乱している座卓が見える。
匂いや雰囲気はアルコールで充満していて、空気が良いとは決して言えない。
「俺が何忘れたか、気になる？」
そう質問を投げかけてみても、何も言わないA。
墓穴にならないことを言おうとか、色々考えていたのか、間を空けてからこう答える。
「ジニョンの私物らしき物は無かったけど。」
「物じゃないからね。」
Aがどう答えようとも、心理戦を交えた口撃は俺の方がAよりはるかに上。
これは長年のアイドル活動の中で培(つちか)った経験則。
「忘れ物とって早く帰って。」
「じゃあ、忘れ物の“バイバイのキス”して？」
「…何言ってるの？」
そう言いながら、呆れたように笑うA。
マークヒョンの前での謙虚な彼女は、俺の前では存在しない。
「早く帰ってほしいなら、早くキスして。」
「そんなことできる訳ないじゃない。」
「…ねぇ、仮にも君に想いを寄せてる男を二人きりで部屋にあげるなんて、駄目だよ？」
ここまで言ってみて試してみても、まだ余裕そうな表情のA。
でもそれはそう言い放つ俺も同じで、
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ゆめ子(プロフ) - yaiさん» コメント有難うございます。私は文章内で言葉で感情を伝える事よりも、心情表現を使用したい性でして、読者様にとってはくどく、長々としている文に見えているのでは無いか、と不安に思っておりました…。ですので、大好きと言っていただけて、本当嬉しいです。 (2015年2月7日 14時) (
レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - りったんさん» コメント有難うございます。ジェボム切ないですね。この作品のジェボムは優しい人であるように心掛けています。リーダーであり、責任感を全て自身の負い目に感じていることが皆さんに伝わっていればいいなぁ、と思います。 (2015年2月7日 14時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
yai - 感情描写が素敵で、大好きな作品です。これからも更新楽しみにしています。 (2015年2月6日 15時) (レス) id: 7e3322ca5c (このIDを非表示/違反報告)
りったん(プロフ) - ジェボムが切ない〜(Ｔ＿Ｔ) (2015年2月5日 23時) (レス) id: 20b6fb73e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - BA SIさん» レスが遅くなってしまい、申し訳ありません。コメント、大変励みになります！BASI様はユギョムペン様でしょうか？話しが昼ドラ並みに暗いですね…。でもそれがお気に召して頂けている様で私としても嬉しい限りです。これからも当作品を宜しくお願い致します^ ^ (2015年1月23日 19時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ子 | 作成日時：2014年12月6日 15時
