７０せまいこころ ページ21
Bam Bam side _
風呂からでて、髪をドライヤーで乾かし、ふと自分の顔を見る。
疲れてる顔してるな、最近。
「ベンベンはアイドルで、私は一般人なの。もう一度よく考えてみて。」
Aさんが言ったその言葉がずっと頭の中であって、悶々としていた。
いくら考えてみても、キミは僕の好きな人であることに変わりはない。
僕の大好きな人で、愛しい人。
考えれば考えるほど、Aさんの笑顔や僕の気持ちを伝えたあの時の哀しい顔が浮かび、心臓を締め付ける。
苦しい、くるしい。
キミを想って苦しい。
「じゃあ、日曜日の18時に。」
ドア越しに廊下から、マークヒョンの声が聞こえた。
誰かと電話で、遊ぶ約束でもしているみたいだった。
盗み聞きなんて趣味じゃないけど、何故か耳をたてて聞いてしまった。
「バイバイ、Aさん。」
聞こえてしまった。
聞かなかった方がいいかもしれない。
どうしよう、どうしよう、マークヒョン、Aさんと電話してたの？
この前のような焦燥にかられる。
早くなる鼓動。焦り。
全部、僕を追い立てた。
「ま、マークヒョン、誰かとデートですか？」
勇気をだして、ドアをあける。
マークヒョンが振り返り、僕がいることに驚く。
「風呂入ってたんだな。気づかなかった。今日もお疲れ様。」
そう笑いながら僕の頭をポンポン、と優しく叩き、リビングに向かっていく。
「マークヒョン、話そらさないで。」
あえてAさんの名前をださない。
僕達の間に心理戦に近い何かが始まる。
それは、僕がAさんを誰にも取られたくないから。
マークヒョンが振り返り、携帯をポケットにしまう。
「そんなんじゃないよ。話し合うだけ。俺は彼女とか作らないから。な？信じて。」
ヒョンもAさんの名前は出さずに、濁した。
「…ヒョンのこと、信じてます。」
本気だから。
生半可な気持ちでヒョンがAさんに近づくなら、僕は相手が例えメンバーでも許せないよ。
いつからか、こんなにこころが狭くなってしまった。
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ゆめ子(プロフ) - yaiさん» コメント有難うございます。私は文章内で言葉で感情を伝える事よりも、心情表現を使用したい性でして、読者様にとってはくどく、長々としている文に見えているのでは無いか、と不安に思っておりました…。ですので、大好きと言っていただけて、本当嬉しいです。 (2015年2月7日 14時) (
レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - りったんさん» コメント有難うございます。ジェボム切ないですね。この作品のジェボムは優しい人であるように心掛けています。リーダーであり、責任感を全て自身の負い目に感じていることが皆さんに伝わっていればいいなぁ、と思います。 (2015年2月7日 14時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
yai - 感情描写が素敵で、大好きな作品です。これからも更新楽しみにしています。 (2015年2月6日 15時) (レス) id: 7e3322ca5c (このIDを非表示/違反報告)
りったん(プロフ) - ジェボムが切ない〜(Ｔ＿Ｔ) (2015年2月5日 23時) (レス) id: 20b6fb73e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - BA SIさん» レスが遅くなってしまい、申し訳ありません。コメント、大変励みになります！BASI様はユギョムペン様でしょうか？話しが昼ドラ並みに暗いですね…。でもそれがお気に召して頂けている様で私としても嬉しい限りです。これからも当作品を宜しくお願い致します^ ^ (2015年1月23日 19時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ子 | 作成日時：2014年12月6日 15時
