５１BAD ENDへの足音 ページ2
BamBam side _
朝、誰よりも早く起きて仕事にいく準備をこなしてからAさんに電話する。
寝坊した日はできないけど、これが日課になってた。
なんとか明日の夜に会えることになって、浮かれる。
欲は欲を呼ぶ。この言葉は本当のようで、自然と「呼び捨てにしてほしい。」なんて言ってしまっていた。
『ベンベンくん。』
まるで、子供扱いするかのようにそう言われた。
同時に僕は“恋愛対象”じゃなくて、“子供”としか見られてないことを嫌でも痛感した。
そのあと、ジニョンヒョンがリビングから僕を呼んでいて、やむ負えなく、電話をきった。
リビングに行くと、テーブルの横に立つジニョンヒョン。
テーブルには綺麗に包装されたヴィヴィアンの時計が置いてあり、その横にはピンク、青、赤を基調とした柄のお洒落な紙袋が置いてあった。
「ジニョンヒョン、これ、なに？」
「まぁ、いいから聞けって。あのさ、ベンベン。ベンベンだったら、大切な人にプレゼントする時、どの紙袋でもらったら嬉しい？」
「赤、ですかね。」
僕でもわかった。大切な人、の意味。
僕が赤と答えると、ヒョンはそのヴィヴィアンの時計と、何やら可愛らしげな柄のノートを赤の紙袋に入れた。
「大切な人へのお礼とノート。うん、赤の紙袋であげることにする。」
「なにそれ、独り言？ヒョンってそんなこと言う人だったんだ。」
ジニョンヒョンは最近、ノートに恋してる。
多分これは、異常なほど。
仕事場にも練習室にもそのノートを持って行き、ニヤニヤしながらノートを書いていた。
「見せて。」といっても絶対見せてくれなくて、理由を聞くと「俺たちだけのノート。」とかなんか意味不明なこといってる。
推測するに、相手はわからないけど、大切な人との交換ノートで、この時計もその人にあげるんだと思う。
「ありがとう、ベンベン。ところでさっき誰と電話してたの？」
僕が部屋で電話しているのをジニョンヒョンは知っていた。
僕はだから、こう答えた。
「大切な人、です。」
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ゆめ子(プロフ) - yaiさん» コメント有難うございます。私は文章内で言葉で感情を伝える事よりも、心情表現を使用したい性でして、読者様にとってはくどく、長々としている文に見えているのでは無いか、と不安に思っておりました…。ですので、大好きと言っていただけて、本当嬉しいです。 (2015年2月7日 14時) (
レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - りったんさん» コメント有難うございます。ジェボム切ないですね。この作品のジェボムは優しい人であるように心掛けています。リーダーであり、責任感を全て自身の負い目に感じていることが皆さんに伝わっていればいいなぁ、と思います。 (2015年2月7日 14時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
yai - 感情描写が素敵で、大好きな作品です。これからも更新楽しみにしています。 (2015年2月6日 15時) (レス) id: 7e3322ca5c (このIDを非表示/違反報告)
りったん(プロフ) - ジェボムが切ない〜(Ｔ＿Ｔ) (2015年2月5日 23時) (レス) id: 20b6fb73e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ子(プロフ) - BA SIさん» レスが遅くなってしまい、申し訳ありません。コメント、大変励みになります！BASI様はユギョムペン様でしょうか？話しが昼ドラ並みに暗いですね…。でもそれがお気に召して頂けている様で私としても嬉しい限りです。これからも当作品を宜しくお願い致します^ ^ (2015年1月23日 19時) (レス) id: 1ed29f7c81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ子 | 作成日時：2014年12月6日 15時
