77話 ページ8
「ここはこの公式で…」
あーーー……暇だ。なんてこんなに憂鬱なんだろう。弔くんが楽しいことをしているのかもしれないのに、私は高校生として普通科の普通の授業を受けている。こんな悲しいことがあっていいか?いやならないだろう。
「この問題は……還源地、解いてみろ」
「はい、√3分の2です」
「正解だ、よくわかったな。皆還源地を見習えよ〜」
はあ、こんな初歩的な問題出されたって簡単すぎる。こそっと心操くんがこっちに語りかける。
「ぼんやりしてたのによく答えれたな」
「バレましたか、ふふっ」
隣の席の心操くんには流石に授業に真面目に受けていない事がバレてしまったようだ。
「お腹空きましたー」
「今日何食べる〜?」
「迷います…食堂のオムライス美味しいんですよね」
「A、またあのイケメン来てるよ!」
「えっっっっ」
あのイケメンってあのイケメンですか?そっちはもうお腹いっぱいですけど…。グイグイと体を押されながら廊下に出される。
「A、昼誘いに来た」
「だと思いました」
やっぱり焦凍くん。どうしてここに来るんでしょうか…わかりません。とりあえず食堂に向かう。
「迷惑…だったか?」
罪悪感が湧いてしまうから、犬のような悲しい顔をしないで欲しい。そして顔が良い。
「い、いえビックリしただけです!焦凍くんヒーロー科なのに普通科の私なんかに…」
「Aと飯食いたいだけだけど」
「そう、ですか」
好意…?まだよく分からない。クラスの女子の元に行っても戻されるだけだろうし、情報を頂く為だと思っていこう。
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夢乃雲(プロフ) - 黒胡椒さん» ありがとうございます!がんばります(´˘`*) (2020年2月17日 19時) (レス) id: 81d8ea1b81 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - こっちも更新まってます!! (2020年2月17日 14時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢乃雲 | 作成日時:2020年1月14日 0時