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114話 ページ45

「…A?」
「わっどうしましたか」
「ボーッとしてたよ、何か考え事?」
「もう少しで私も試合だと思うと緊張していました!」

くだらないことを考えてたなんて言えない。

「そうだよね、がんばって」
「もちろんですよ!」

違うでしょと言いたいのを、試合前だから我慢してくれたっぽい。なんかごめんね。

『お待たせしました!!!続きましては〜こいつらだ!』

焦凍くん対瀬呂くんだ。瀬呂くんはいい個性だけど、焦凍くんに戦闘で対1で勝つの難しいかな。

『スタート!』

ついにスタート。焦凍くんの顔がいつもより暗い、というかなんか…。さてどういくか。

「まァーーー…勝てる気はしねーんだけど…つって負ける気もしねーーー!!!!」

テープを伸ばして焦凍くんを捕縛する。

『場外狙いの早技!!この選択はコレ最善じゃねえか!?』

確かに最善かもしれないけど…

「悪ィな」

その一言からテープを伝って瀬呂くんを氷結した。会場をはみ出る程の大きい氷。こんなに大きい氷を作れるのか…。見上げるほどに大きい、圧倒されるくらい。

「……や……やりすぎだろ」

瀬呂くんは顔以外氷で覆われて動けなさそう…。

「瀬呂くん……動ける?」
「動けるハズないでしょ…痛えぇ……」
「瀬呂くん行動不能!!」

瀬呂くん寒そう。

「ど…どんまい…」
「どんまーい…」
「どーんまい」
「どーんまい!」

圧倒的な個性、一瞬の勝敗の結果か自然とどんまいコールがわき起こった。

「轟くん二回戦進出!!」

左の力を氷を溶かす為だけに使う焦凍くんは酷く虚しい。素直になって左も使えばいいのにな、学生のうちは通用してもきっとプロになったら必要になる。使わないのは宝の持ち腐れだ。

「素直になればいいのに…」

そして上鳴くん対B組の塩崎さん。またもや一瞬。上鳴くんが放電を思い切りしたと思いきや、

『瞬殺!!』

彼女の髪は植物で出来てるらしく、切り離してそれで放電を防いで上鳴くんを捕縛していた。全力で放電したらしくもう上鳴くんは動けないからKO。B組も優秀なもんだ。

「二回戦進出塩崎さん!」

次の次は私の試合か。

「Aどこいくの?」
「もう少しで試合なので控え室です!」
「そっか、がんばって!」
「はい、もちろん!」
「ヒーロー科なんてかっとばせよー!」

クラスの皆から応援を頂いてから控え室へ向かう。

「準備体操しながら控え室のテレビで生中継見るとしますか…」

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夢乃雲(プロフ) - 黒胡椒さん» ありがとうございます!がんばります(´˘`*) (2020年2月17日 19時) (レス) id: 81d8ea1b81 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - こっちも更新まってます!! (2020年2月17日 14時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢乃雲 | 作成日時:2020年1月14日 0時

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