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112話 ページ43

焦凍くんと別れて生徒席に戻った。

「またA1位取っちゃって〜!」
「でもレクリエーションなんてなんも関係無いですよ」
「気付いたらダーリンともイチャついてるしね」
「だからダーリンではないと何度も…心操くんどこ行くんですか?お手洗い?」

席を立とうとしている心操くんがどこに行くか気になって聞いた。

「トーナメント戦、次だから」
「あっ次からトーナメント戦でしたね!がんばってください!」
「心操がんばれ〜!」
「応援してるから!」

そういえばレクリエーションに夢中で忘れていたが、次からトーナメント戦。心操くんの相手はなんと緑谷出久。果たしてどうなるか…。

『センキューセメントス!』

そうこうしている内に会場にトーナメント戦用のステージが造られていた。

『ヘイガイズアァユゥレディ!?色々やってきましたが!!結局これだぜガチンコ勝負!!』

ついに最終種目か。自分の出番はまだだけど少しドキドキしてきたな。場外かまいったと言わせるのか…少し面倒臭い。でも1回戦目は緑谷出久、あのオールマイト後継者の成長を見せてもらおう…心操くんはリザルトもかかっているから、この数ヶ月の付き合いだけど応援したい。

『そんじゃ早速始めよか!!』

ん?何か喋ってる…口元をちゃんと見ないとわからないなこれ。

『レディィィィィイスタート!!』
「チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」
「何てこと言うんだ!!」

挑発か、あの性格ならそりゃ反論もするよね。でもこれで…

「俺の勝ちだ」

そう、これで勝てる。彼が単純で助かった。

『オイオイどうした大事な緒戦だ盛り上げてくれよ!?緑谷開始早々ーーーー完全停止!?』
「がんばって…」

思わず祈るように両手を握っていた。

『全っっっっっっっ然目立ってなかったけど彼、ひょっとしてやべえ奴なのか!?』

会場が一気に盛り上がる。

「心操いけんじゃねーの!?」
「あの障害物競走1位相手に!」

C組のみんなは心操くんが優位になって期待が上がっていた。それは私もだと思う。でも…

「振りむいてそのまま場外まで歩いていけ」
『ああーーー!緑谷!ジュージュン!』

くるりと心操くんの反対を向いて場外へ歩き始める緑谷くん。このまま行ってしまったら場外へ出てしまう。なんだか面白くないな。あのオールマイトの後継者なのに、こんなに、こんなにあっさりと終わってしまうんだ。つまんない。

「こんな“個性”でも夢見ちゃうんだよ。さァ負けてくれ」

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夢乃雲(プロフ) - 黒胡椒さん» ありがとうございます!がんばります(´˘`*) (2020年2月17日 19時) (レス) id: 81d8ea1b81 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - こっちも更新まってます!! (2020年2月17日 14時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢乃雲 | 作成日時:2020年1月14日 0時

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