検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:25,514 hit

82話 ページ13

「んん…いま何時」

部屋に朝日が射し込む。ゆっくりと体を起こして時計を見る。まだ6時過ぎだ。いつもは6時半に起きるけど少し早いくらい。まだ眠い。隣を見ると、弔くんは眠っている。

「いたた…」

身体中が痛い気がする。よくみるとキスマークや歯型が沢山ついていた。弔くんは優しかったのは最初だけで、途中から………うん、恥ずかしいから思い出すのはやめよう。ゆっくりとベットを出てシャワーを浴びた。

「服を着れば見えないかな」

制服に着替えて部屋に戻ったが、弔くんはまだ寝ている。

「髪切らないんですかね…」

髪を触っていると、

「…朝か」
「すみません、起こしちゃいましたね」

私をぼーっと数秒見てからサラッと私の髪を触った。そしてニヤッと笑って、

「…いってらっしゃい」
「いってきます!」

返事をすると、弔くんはまた寝始めた。なんだか機嫌が良さそうだった。いつもは学校に行くの少し嫌な顔するのに。

「黒霧さんおはようございます」
「おはようございます癒月A。死柄木弔のケガは治りましたか」
「ちゃんと治りましたよ」
「ありがとうございます」

ちゃんと朝ご飯を食べていつも通り登校した。
「Aおはよう!」
「おはようございます!」

朝からクラスメイトに会って挨拶された。

「そういえば昨日のことニュースでもやってたね〜」
「そうですね、警備が心配ですね」

フワッと風が吹いた。夏に近づいていて暑くなってきたから涼しい。あれ?クラスメイトが何故か顔を赤くして手で口を隠している。

「どうしましたか?」
「…A……それはもしや…」
「えっえ!?どういうことですか!?」
「…首」

急いで手鏡を出し、髪を後ろにして首元を見る。キスマークがシャツの襟からはみ出ていてはっきりと見えていた。もしかして弔くんが機嫌良くいってらっしゃいと言ったのは、これが付いているのが確認したから…!?

「もしかしてこれのこと…ですか?」

するとクラスメイトはコクリと頷いた。人に見られると思って無かったから恥ずかしくなってきた…。

「こ、これのことは内密にしてください…」
「わっわかったわかったってば!」
「絶対わかってないですねーー!!!!」
「それでそれで相手は!?」
「も〜〜〜」

教室に着くまでずっと相手を問い詰められた。相手が昨日雄英を襲撃していた主犯とは言えないので、なんとかはぐらかした。

83話→←81話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
設定タグ:敵連合 , 死柄木弔 , ヒロアカ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢乃雲(プロフ) - 黒胡椒さん» ありがとうございます!がんばります(´˘`*) (2020年2月17日 19時) (レス) id: 81d8ea1b81 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - こっちも更新まってます!! (2020年2月17日 14時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夢乃雲 | 作成日時:2020年1月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。