お客 ページ4
「ふ〜、楽しかった〜!」
少年探偵団・・・・だったかな?・・・・・に見送られて、角を曲がり、車に乗り込む。
ちょうどコナン達からは、見えない位置だ。
「ねえ、このまま私の家まで送ってよ。本部にはいきたくな〜い!」
「・・・・・・分かった。」
ジンの返事を聞いたAは、満足そうに微笑んだ。
「ただいま〜!」
そう大声で言い、父がいる書斎へと走る。
「ジンに送ってもらったの!早かったでしょ?」
そう言って書斎へ飛び込むと、見慣れた背中が、誰かと話していた。
「あ、お客さん?失礼しまーす。」
そう言って、父のところへ行くA。客が、ちょっと振り返って微笑んだ。
「久しぶりですな、嬢ちゃん。」
「あら、Aちゃんじゃない。大きくなったわね!」
「お邪魔してるよ、ミラージュ君。」
「あ、スネイク、キール、バーボン!」
そういってぴょこぴょこと三人の方へと走る。その姿を見て、父がAを手招きした。
「なあに、父さん?」
そう言って、Aは父の背もたれに座る。
「そう言えば、ビックジュエル強奪目的のスネイクと、暗殺目的のキール、バーボンが、どうして一緒にいるの?」
「まだいるぞ。」
その声にこたえるかのように、大きな銃を担いだ、小柄な女性と、長身の男性が部屋に入ってきた。
「あれ?キャンティとコルン?」
「そして、お前だ。」
父が、Aを含めた6人を指さす。
「今回の指令は、怪盗キッドのビックジュエル強奪及び、怪盗キッドの暗殺。キャンティ、コルン、ミラージュが暗殺、スネイク、キール、バーボンはビックジュエル強奪担当だ。」
「私、接触してもいい?」
Aが父を見上げる。
「ああ、成功のためなら、どんなことをしてもかまわん。」
6人は、深々と頭を下げた。
「仰せのとおりに・・・・・・。」
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作者名:スズ | 作成日時:2016年3月31日 20時