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買い物の帰り、家の前には美勇人。
美｢今日しめ帰り遅いよ、連絡あった？｣
『え、特にないけど。なんで？』
美｢なんか外回り行った時に書類失くしたとかで、｣
『龍也が？』
龍也がミスするなんて珍しい。
ああ見えて本当に真面目できちっとしてるのに、
無くし物なんて珍しすぎる。
『手伝ってあげなかったんだ、』
美｢しめが先帰れって言ったの。
どこだっけなー今日しめが行ったとこ、…あ｣
美勇人の口から出た社名は、正真正銘
父親の会社の名前で。
私の脳裏には麻木の顔が浮かぶ。
でもあまりにも被害妄想が過ぎるかな、と蹴散らした。
美｢珍しいよなー、しめが大事なものなくすの。
あいつってぶっ飛んでる割にまともだから｣
『すっごいわかるけど、
褒めてんのか貶してんのかわかんないねそれ』
美勇人を家に上げてご飯の支度を始めた頃、
龍也から帰りが遅くなる連絡があった。
『その先方の担当者って誰かわかる？』
美｢いや俺は知らない。なんで？｣
なんでもないよ、と交わしながら
手元は麻木の連絡先を選択し、ぼんやり見つめる。
その名前の文字を見れば見るほど鼓動が速まった。
美｢なぁお前さ、最近おかしいよまじで。
顕嵐たちに聞いてもなんも言わねえし、｣
『顕嵐たちから、なにか聞いたの？』
美｢聞かれちゃ困ることあるんだ、｣
包丁を握る私の手を、美勇人の綺麗な手が包む。
龍也とは全然違うけど、
美勇人の目も丸くて独特で、見つめられると動けない。
『龍也に、言わない…？』
美｢内容による｣
『なら言わない。』
はぁ、とため息をついて私の手を離す。
美｢俺はAの心配してんじゃないから、
ハルの時みたいになって欲しくないだけ。｣
『美勇人と付き合った方が、龍也幸せかもね』
美｢は？｣
思わず口走った言葉で、美勇人の目が変わる。
怒らせちゃった。
『ごめんなんでもない。忘れて。』
笑って誤魔化して作業に戻ったけど
悪すぎる雰囲気は拭えなかった。
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きらり(プロフ) - 柊ノアさん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。書き手の方に褒めていただけるのはとても恐縮ですが嬉しいです。更新ペースが遅過ぎますが、完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月15日 1時) (
レス) id: b9712d1521 (このIDを非表示/違反報告)
柊ノア(プロフ) - はじめまして。柊ノアです。とても面白いです。私は京本担ですが七五三掛君も好きなので… (2018年3月25日 11時) (レス) id: fcacf34529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2018年2月20日 19時
