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バイトを終えて深夜。
終電で帰宅すると、ちょうど龍也も帰ってきたところだった。
龍｢あぁ、おかえり。おつかれ｣
『ただいま。シャワー先に浴びる？』
龍｢んー、風呂沸かして一緒に入んない？｣
龍也にしては珍しすぎるお誘いにちょっと驚いて
拒否する理由なんてないけど固まった。
龍｢あ、嫌ならいいよ｣
『え、いや、珍しいなって思って。嫌じゃないよ』
洗面所に二人並んで歯を磨き、リビングのソファで待つ。
『もしかして酔ってる？(笑)』
龍｢普通の飲み会くらいじゃ酔わないし、
酔った勢いじゃなきゃ彼女と風呂入っちゃダメなんですかー？｣
龍也がお酒強いのは知ってるし、酔ってないのもわかってるけど
ちょっとからかったら照れたのか何なのか
拗ねたような素振りを見せる龍也が可笑しくて
龍｢そんな笑うなよ｣
ちょん、と頭を小突かれた時に電子音が鳴る。
『あ、沸いたね。行こ。』
龍｢ん。｣
久しぶりに二人で入る浴槽は少し狭くて。
二人とも足を畳んで同じ方向を向く。
『龍也ちょっと痩せたでしょ
お昼ご飯とかちゃんと食べてるの？』
龍｢んーまぁパンとかになりがちだけど。
確かに薄くなってんだよねー体。｣
私の店に来る客の大半とは比べ物にならないくらい
鍛え上げられた体の線をなぞる。
それでも前の方がごつかったな。
龍｢くすぐったい、誘ってんの？｣
一瞬妖艶に笑うと、ぎゅっと引き寄せられた。
お湯が揺れる音が室内に響く。
妙に恥ずかしくて顔を下げた。
龍｢なに恥ずかしがってんの。｣
『恥ずかしがってないよ、』
そう言って顔を上げると触れた唇。
事故か、故意か
どちらかわからないくらいに自然に。
『顔ちっか…』
龍｢可愛い。｣
それ以上を求めるでもなく、
私を抱きしめる腕に力が入る。
龍｢Aのことは俺がちゃんと守るからね｣
『…どしたの、急に』
龍｢んーん、何でもない。明日休みでしょ？
早く上がってベッドでしよ。｣
『ストレートだね(笑)』
ちょっとだけいつもと違う龍也にドキドキさせられて
上がって髪を乾かしてもなお火照ったままの頬で
ベッドになだれ込んだ。
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きらり(プロフ) - 柊ノアさん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。書き手の方に褒めていただけるのはとても恐縮ですが嬉しいです。更新ペースが遅過ぎますが、完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月15日 1時) (
レス) id: b9712d1521 (このIDを非表示/違反報告)
柊ノア(プロフ) - はじめまして。柊ノアです。とても面白いです。私は京本担ですが七五三掛君も好きなので… (2018年3月25日 11時) (レス) id: fcacf34529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2018年2月20日 19時
