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龍｢ただいまー｣
『あ、おかえり。夕飯、鍋だよ』
龍｢まじ？やった〜、美勇人帰ったんだ｣
『そ。鍋は美勇人のリクエスト』
龍｢なんであいつがうちの夕飯決めるの(笑)｣
そういえば、ずっと考えにふけってて
美勇人のことちゃんと相手してあげなかったな。
って、美勇人の方が歳上なんだけど。
2人で鍋をつつきながら、龍也が話し出す。
龍｢あのさ、俺
店辞めたんだよね。｣
『え？』
さらっと言うと鍋に視線を戻しネギを避ける。
私の方はびっくりして固まってしまった。
龍｢あ、驚いた？｣
『や、うん。驚いたけど…なんで急に』
龍｢んーホストって若いうちしかできないし
そろそろ身の回り固めていかないと？みたいな｣
『ふーん…』
意外と真面目な人なのは気づいてたけど、
人生のことちゃんと考えてるとは知らなかった。
龍｢あと、｣
『あと？』
龍｢Aとこれからも一緒にいたいから、
って言ったら重い？｣
やっと箸を止めて私の顔を覗き込む。
『……』
やっぱり龍也に見つめられるのには弱くって。
言葉も動きも全部封じられるみたいになってしまう。
龍｢固まんないでよ(笑)
でも嫌そうじゃないからいいや｣
『嫌じゃない、嬉しいよ
私なんかのこと真剣に考えてくれて』
やっと口にした言葉もこのくらいが精一杯。
本当は言葉に出来ないくらい嬉しいのに。
龍｢先輩の会社で働くことになったから、
収入減るかもしれないけど安定はする。｣
『できるの？サラリーマンとか、』
龍｢俺人当たりはかなりいいからね？｣
生き方を変える大きな決断を、
こんなに前向きな顔で語る龍也はかっこよくて
改めて惚れ直した。
そんな時に鳴った携帯。
『あ、ごめん電話。
……もしもし？』
｢A……私だ。｣
相手は父だった。
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きらり(プロフ) - 柊ノアさん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。書き手の方に褒めていただけるのはとても恐縮ですが嬉しいです。更新ペースが遅過ぎますが、完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月15日 1時) (
レス) id: b9712d1521 (このIDを非表示/違反報告)
柊ノア(プロフ) - はじめまして。柊ノアです。とても面白いです。私は京本担ですが七五三掛君も好きなので… (2018年3月25日 11時) (レス) id: fcacf34529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらり | 作成日時：2018年2月20日 19時
