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∴11__美勇人side
しめとは高校の友達だった。
なんで仲良くなったのかは覚えてないけど、
気がついたらいつも一緒にいるやつだった。
授業サボったり、年ごまかしてクラブに行ってみたり
酒もタバコもしたし、他校と喧嘩したりもした。
古臭い言葉を使えば、マブダチ
そんな関係。
卒業して2年が経つ今も、こうしてだらしなく生きてる俺らは
一緒につるんでないとダメになりそうなんだよな。
でもしめが部屋に女入れるなんて。、
ろくに勉強やってなかったら俺らは進学なんてしなくて
就活もめんどくさくて、結局スカウトされた夜の店で働いてる。
しめは高校の時付き合ってた彼女との
ある事件があってから
女絡みの話は全く聞かなくなった。
相当気持ち的にやられてたのは目に見えてわかったし
俺も深く話聞いたりしなかったけど
今もそれなりに引きずってると思ってた。
でもしめが連れ込んでたあの子は、
愛想良くしてはいたけどどこか暗くて
真っ黒な何かを、あの子の背後に感じた。
前の彼女
________ハルとは全然違った子だった。
A、
しめが抱えてる闇を、
知っても君は離れていかない？
もう、離れていった大切な人を想う
あんな消えてしまいそうな親友を見たくないんだ。
→
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作者名：きらり | 作成日時：2017年12月29日 19時
