もう迷わない ページ43
ルーナside
ル「ジェハ!」
ゼノに教えてもらった方向へ行くと、ジェハが一人で月を眺めていた
ジ「!ルーナちゃん…?」
ジェハは突然現れた私に目を大きく開く
……思えばジェハと二人になるのは久しぶりだ、ずっとずっと話せていなかったから
ル「あのね、ジェハに話したいことがあるの」
ジ「はなし…?」
首を傾けるジェハに意を決して口を開く
ル「ずっと、変な態度を取っていてごめんなさい」
バっと頭を下げるとジェハは困惑したように声を出す
ジ「ええっとルーナちゃん?一体……」
ル「あの日から、なんとなく気まずくてずっと避けちゃってたから……」
私がそう言うとジェハは納得したように頷き私を見た
ジ「あぁ、でもルーナちゃんのせいじゃないよ、もともと僕のせいだし」
ル「違う……、私のせい、なの」
ジ「…ルーナちゃん…?」
ル「私、ね…夢の中でシュテンに会ったの」
ジ「!…シュテンって初代緑龍の……?」
その問いにコクリと頷き話を続ける
ル「シュテン、はね…教えてくれた、自由に生きるって言うことを、私がするべきことを、私の気持ちを」
ジ「ルーナちゃんの、気持ち…」
ル「ずっと大切だったものが壊れて、なくなってしまって苦しかった、その穴をシュテンは埋めてくれたんだ、二千年前も、いまも」
ジ「……………」
ル「私はずっと誰かを頼ってばかりだった、だから、ずっと自分に自信が持てなかった、……当たり前だよね、自分で考えたことなんて一度もなかったんだから」
ル「でもね、やっとわかったの、私の、自分自身の生き方が……だから……」
ジ「…やっぱり、」
ル「え?」
ハッと顔を上げるとジェハはうつむいていた、闇の中で表情が読み取れず、私の中にさっと不安がよぎった
ジ「やっぱり、シュテン、なんだね」
顔を上げたジェハの目はいつもより色が濃い気がした、濁っている、と言ってもいいかもしれない
ル「ジェ…ハ…?」
ジ「君を救えるのは僕じゃないんだね、本当にごめん、浅はかに君のことを好きだなんて言って、君にはもっと大事な存在がいたのに」
ル「何を…言って……」
ジ「あの日の事はなかったことにしよう、君に迷惑はかけたくない、だから」
違う、違うのに……、
否定したいのに言葉が乾いてうまく話せない
このままじゃ、またあの時と同じに……!
ジ「全部、忘れていい」
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かりそめの蘇生(プロフ) - ルキさん» 読んでいただきありがとう御座います!個人的にはジェハとの絡みがちょっと少なかったかなと思ってるんですが……、満足いただけたなら幸いです! (2019年6月1日 0時) (レス) id: b524929db9 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - とてもよかったです!!私もジェハが大好きなので本当に最高でした!(語彙力 設定からもうすきだったんですけどいざ、読んでみたら泣いてしまいました笑 (2019年5月31日 16時) (レス) id: db7b7d9741 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - ナルト&マギ&銀魂LOVE♪の朱雀さん» ホントですかァァァ!!凄く嬉しいです(≧∇≦) そうですか…作者自身も書いていて悲しくなって来る部分もあって……シリアスな場面は大体涙目で書いてます(笑)完結までよろしくお願いします! (2019年4月14日 18時) (レス) id: b524929db9 (このIDを非表示/違反報告)
ナルト&マギ&銀魂LOVE♪の朱雀 - ごめんなさいこの小説見て大号泣してしまいました!だって本当に泣けるんだもん←更新少しずつでもいいので頑張ってください!泣かないように努力します← (2019年4月13日 21時) (レス) id: 0c127cafe1 (このIDを非表示/違反報告)
かりそめの蘇生(プロフ) - 乙葉さん» ありがとうございます!そうですねぇ……ゼノとジェハのセリフはニヤニヤしながら考えてますね(笑)あー、今日もゼノくんは可愛いなぁ〜笑笑 (2019年1月18日 12時) (レス) id: 8165317734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かりそめの蘇生 | 作成日時:2018年11月14日 22時