月の姫

平穏な日々 ページ3

ヨナ(以下ヨ)「父上 私の髪変じゃない?」

イル「変じゃないとも ヨナの美しさはどんな
　 宝石にもかなわんさ」
　
ヨ「顔はね 私もそこそこ可愛く産まれたと思
　 うわ でもこの髪、どうしてこう赤毛で癖
　 っ毛なのかしら ちっともまとまらない〜〜
　 〜〜〜」
　
あぁ また始まった お姉様の髪はとっても綺麗なのに···

イル「そんな事ないだろう なぁ！ハク？」

えっ そこハクにふる？どうせハクの事だから···

ハク(以下ハ)「えぇイル陛下 姫様のお髪が変
　 などと誰が申しましょうか あえていうな
　 ら 頭(の〜みそ)が変ですね」

ほら 言わんこっちゃない···

案の定お姉様は怒ってハクにそこらにある物を投げつけ出した

A「ハク、失礼よ」

ハ「俺は本当の事を言ったまでだ」

ヨ「なにぃ」

また 言い争いが始まった

ヨ「亡くなった母上は綺麗な黒髪だったのに
　 Aも綺麗で幻想的な紫 私も真っ直ぐ
　 な髪が良かった」

A「あら お姉様の髪はとっても綺麗な赤
　 で素敵よ」

ヨ「A〜〜〜〜
　 父上、こいつどうにかして 従者のくせに
　 態度でかすぎ」

イル「まぁまぁ ハクは幼なじみだろう
　 それに18にして指折りの将軍で護衛には
　 うってつけ」

ヨ「そんな事知らない 護衛ならもっと可愛げ
　 のある人がいい！」

可愛げか···· ハクに最も似合わない言葉ね··

ハ「可愛いといえばいいんですか？可愛くしと
　 かなくて」

A「ついたみたいよ スウォン」

ヨ「それを早く言いなさい‼」

そう言うとお姉様は脱兎のごとく駆け出した



ハ「A姫はいかなくていいんですか？」

A「また後で会うからいいわ」

ハ「そんじゃあ俺は姫さんからかいにでも行く
　 か」

A「お姉様、スウォンの事大好きだもん
　 ね」

ハクと話して歩いていたら前からスウォンが歩いてきた

スウォン(以下ス)「A！それにハク！
　 お久しぶりです Aはますます
　 美しくなりましたね」

A「もう 口が上手いんだから」

ス「本当ですよ」

A「ふふ そう言えばお姉様には会っ
　 た？」

ス「えぇ 先程」

A「今回は確かしばらく居られるのよね？
　 」

ス「はい 一週間後のヨナの誕生日のために来
　 たのですから では陛下に会って来ます
　 また後程」



　



この時はまだあんな事が起こるとは思いもしなかった

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