月の姫

一行は北山へ ページ15

ユンの言葉により、ぞろぞろと北山へと続く道を歩いていく。



ル「ユンは前にここで暮らしていたのよね？」

ユ「うん まだ３ヶ月しか経ってないのに何年
　 も帰ってなかったような気がする」

ジ「忘れ物取りに行くみたいな気軽さで言って
　 たから近いのかと思ってたよ」

ユ「こそこそ歩いてるから遠回りなの」

あっ なんか家見えてきた

ユンが勢いよく戸を開ける

ユ「イクス！戻ったよって⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

どうかしたのかしら？

私達も急いで家に入る

えっ⋅⋅⋅⋅⋅ なに⋅⋅これ⋅⋅⋅⋅

家の中はぐちゃぐちゃで物が散乱していた

まさか⋅⋅⋅⋅ 賊に⋅⋅⋅⋅⋅

ユ「イクス‼」

イクスさんは部屋の隅っこに倒れていた
頭を怪我しているみたいだし⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅

ユ「なんでこんな事に⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

イクス(以下イ)「あれ ユン君が見える 幻か
　 な」

ユ「幻じゃないよ それより早く手当てを⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

それにしても酷い 本当になんでこんな事になったの？

イ「ユン君⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

ユ「なに？ イクス⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

弱々しく話すイクスさんにユン君は涙目








イ「お腹空きすぎて滑って転んじゃった⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

全『はあぁぁぁぁ⁉』









イ「いやぁ、九死に一生を得ました〜」

ユ「じゃないよこの馬鹿神官！なんで普通に暮
　らしてて家めちゃくちゃ餓死寸前転んで大怪
　我だよ⁉俺がいないとほんと何もできないの
　な あんた一辺天に還れ！」

イ「わぁ、ユン君の怒鳴り声だぁ」

当のイクスさんはありがたやありがたやと手を合わせている

大丈夫かな？この神官様⋅⋅⋅⋅⋅⋅

ジ「ユン君 泣いて取り乱してたもんね」

ユ「泣いてないし取り乱してもないよ！」

赤き龍の剣と盾→←賑やかな朝

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