３２ ページ35
「…うめぇ」
「よかった〜♪」
カリカリした生地を口に運びながら口元を綻ばせる倖夜にあたしまでもが思わず緩む。
近くにパン屋さんがあってよかった…
奇跡並みだね。
「このメロンパン美味い…まだねーのか？」
「んー今はないけど…また買いに行かない？」
「おう。メロンパンの為なら行ってやるよ。感謝しやがれ」
「はいはーい、ありがとーございますーっと」
ゆるく返事を返して隣の倖夜をチラッと盗み見る。
ん〜…あたしって本当に倖夜が好きだと思う。
ムシャムシャとメロンパンに食らいつく倖夜が可愛く見えて仕方がない。
重病…いや、末期だな。
倖夜大好き病患者なんて言ったらあたしのことしか指さないぐらいだと思う。
「ふ〜…食った食った…ありがとな、A」
う……わぁ……。
「ど、どういたしました…」
「何聞いてんだよ。お前おもしれーな」
不意打ちにも程があり過ぎる。
「おもしろくとか、ない……よ」
まさか、名前で呼んでくれるなんて…思わなかったよ。
「俺がおもしろいつったらおもしろいんだよ。認めろ」
「は、はい！」
嬉しすぎて口元が緩む。
「美味いメロンパンもらったし、今日は許してやるよ」
「ありがとーございます？」
「だから…何で疑問系なんだよ」
「う、嬉しいから？」
「お前……しつけーぞ」
「次からは気を付けます」
「あと、そのちょくちょく出てくる敬語止めろ。何で同い年の奴に敬語使われねーとなんねーんだよ」
「う、うん」
そうは言ってもやっぱり敬語が出てくる気がする。
何でかとかは知らないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢叶(プロフ) - ざわちゅうさん» ありがとうございます（´∀｀*）お名前と同じですねww…ざわちゅうって言葉出してましたか？(^_^;) (2012年7月23日 23時) (携帯から) (
レス) id: fccec6d73b (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - ふうみきさん» えっ、お上手だとか…てれr(( ケータイ小説ハマってるんでその影響出てるかもしれないです＾＾；でも、褒めていただきありがとうございます!! (2012年3月29日 18時) (レス) id: b5f5af4019 (このIDを非表示/違反報告)
ふうみき - 小説を書くのがお上手なんですね〜プロの携帯小説みたいです** (2012年3月29日 9時) (レス) id: 0c659a6204 (このIDを非表示/違反報告)
夢叶(プロフ) - ぺどう沢さん» そんな人がいるなんてうらやまｓ((キュンキュンしていただきありがとうございます＾＾ (2012年3月28日 22時) (携帯から) (レス) id: fccec6d73b (このIDを非表示/違反報告)
ぺどう沢(プロフ) - 好きな人の性格に似てたところがびっくりしましたｗｗｗ何か・・・キュンキュンきちゃいました/// (2012年3月26日 15時) (レス) id: 5e2d8de545 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢叶 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/kagurakamuisougo/
作成日時：2012年2月26日 0時
