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体育館の中で言い合いを続ける二人の声が聞こえてくる。このまま喧嘩でもしてしまったらーーー。
嫌なことばかりが浮かぶ頭で混乱していたら突然バレーの部員が扉の方に近づいてきた。
「 …なぁ、俺ら勝手に出てっていいのか？」
「しょうがないじゃん、あのままだと終わる様子ないし俺たちがいたって意味ないだろ」
徐々に声が近づいてくる。早くここから去らなきゃ私が盗み聞きしてたってことがバレてしまう。
だから早く動け、早く動いてよ足。と念じてみても緊張か恐怖心からかただの棒になってしまった足は動いてはくれない。
「おわっ…！？」
ガチャ、と扉が開く音とともに開けてすぐに私がいたことに驚き声を上げた部員。
睨み合いながら言い合いをしていた岩泉くんや徹、奈美ちゃんも思わずこっちを見た。
「え？A…？」
「 …なんでそこにいるんだよ」
ただ驚く岩泉くんとは裏腹に私に完全に怒りの目を向けてくる徹。奈美ちゃんは笑ってる…？
立ち尽くす私の元に徹が近づいてくる。自分でもカタカタと体が震えてくるのがわかった。
「盗み聞き？いい趣味してるね。…お前から別れようって言ったくせになんでここにいんだよ。もう俺に関わんなよ…っ！！」
「及川！！んな言い方ねえだろ！！」
拳をギュッと握りしめて怒鳴る徹に、岩泉くんは近寄ると胸ぐらを掴んだ。
「なんで…？俺はAに嫌いって言われたんだよ？別れようって…なのになんで俺がこんなに責められなきゃいけないんだよ…っ」
ポタポタと瞳から溢れる涙。徹が、泣いた。初めて見る徹の涙に戸惑いを隠せない。
…違う、私は徹のことが大好き。嫌いなんて嘘別れたいなんて思ってもない。私はただ奈美ちゃんに騙されただけで自分の意思じゃない！
やっぱり言った方がいいだろうか。
ーーーと思った矢先。
「あの、そろそろ授業が…。」
私がしようとしてることが勘付いたのか奈美ちゃんは徹と岩泉くんにそう言った。
すると、「そうだねごめん」なんて言って涙を雑に拭きながら先に体育館から出て行く徹。
「Aさん…、あの」
呆然と立ち尽くす私に奈美ちゃんが近づいてくると耳元でこう囁いたのだ。
「あんまり無駄な事はしない方がいいですよ。…私欲しいものを得るためならどんな手段だって問わない。…それがあまりに酷いことでも。」
そうして彼女はまたクスリと笑った。
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みずたまみさき - 13話でマジか！！？？ってなりました…。私も騙されてたっ…！ (2019年2月3日 19時) (
レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
すふれ(プロフ) - イメイラの依頼を受けた者です！イメイラ完成しました！小説の方に載せましたのでご確認いただけたら、と思います！！ (2016年2月20日 21時) (レス) id: 0e1328b788 (このIDを非表示/違反報告)
白猫姫@超無気力(プロフ) - 夢ちゃん！新作おめでとう！だいぶ遅れました…;;嘘は取り消せない のこともあって嘘吐くの嫌なのに夢主ちゃん嘘吐いちゃったよ…( ; - ; )これからどうなるか気になるから今から続編見てくるね！ (2016年2月12日 1時) (レス) id: c47bd64bfd (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - はい！ (2016年2月6日 2時) (レス) id: 3baf7fc7d1 (このIDを非表示/違反報告)
＊夢華＊(プロフ) - かいとくさん» ありがとうございます！続編の方もまたよろしくお願いします(ﾉ)´∀｀(ヾ) (2016年2月4日 21時) (レス) id: 70e9903264 (このIDを非表示/違反報告)
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