嘘は取り消せない。【国見英】

12 国見side ページ12

『学校やめてから何してたの』




なんて、今聞いたってどうでもいいはずの事を

いつのまにか聞いてしまっていた。


１年前の、Aが退学したことを知った時の

俺ならば気になって仕方が無かっただろう。

まあ実際、すごく気になってたし。




でも、もう１年も経っていることだし、

俺には今、夕陽っていう彼女もいる。








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『別れよう』





『英のことは好きじゃないの』




『嫌い、大嫌い』







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なんで急に別れ話を切り出した?

好きじゃないんなら、なんで俺と付き合った?


嫌い、大嫌いって言ってるくせに

俺と毎日学校行ったり、出かけたりしただろ。





なのに、なんで･･･?

なんで俺の側からいなくなってしまったんだよ









本当は聞きたいことがいっぱいある。

Aにフラれて、電話もメールも無視されてからも

俺はずっと未練たらしくAのことを、

Aのことだけをずっと想ってきていた。







いつかきっと俺の元に戻ってきてくれる

ごめんね、って泣きながら言ってくる。







そう信じてずっと待っていた。

楽しかったあの日々が必ず戻ってくると＿＿＿









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思っていたのに。

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