嘘は取り消せない。３【国見英】

64 菅原side ページ17

＊


『孝支くん、ごめんなさい。

　私入院することになりました。』




突然Aちゃんから着たメール。

もうそろそろ寝ようかとしていた時のことだった。


そのメールを見た瞬間に一気に眠気が覚めた。

入院する･･･? いきなり、どうしたんだよ。









頭の中にたくさんの疑問が浮かぶ中

俺はスウェット姿のままで家を飛び出した。









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「上原Aさんでしたら、3階の305号室です。」

「ありがとうございます･･･!!」


総合病院に来た俺はすぐに受付に行った。

どうやら、いつでも入院体制が取れるように

Aの部屋は確保されていたらしい。







でも入院するって事は･･･、

Aちゃんの体に限界が来たって事なのか?


だって限界が来るまでは国見といたいと言ってた。

それがすんなり入院するなんてメールを･･･。









「３０３･･･、３０４･･･、」





扉に書かれた数字を確認しながら歩いて行く。



３０４号室の隣に･･･。

あった、３０５号室。


ちゃんと『上原A』とも書いてある。









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「よし･･･」



俺は意を決して、

スライド式ドアの取っ手をつかんだ。

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