嘘は取り消せない。３【国見英】

50 夕陽side ページ2

私には妹がいる。






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「ゆーひねえちゃん‼」



私より４つ年下の妹であるAは

いつも私の後を追って私を慕ってくれた。


私はそんな可愛い妹が…、Aのことが

大好きで大好きでたまらなかった。








でも、

私が中学三年生の時に親が離婚した。







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お母さんかお父さん、どっちについてくる？

お母さんだよね。

お父さんなら好きなもん何でも買ってやるぞ‼

ちょっと邪魔しないでよ！

うるさいッ、お前は黙ってろよ…‼





うるさいうるさいうるさい…ッ

私はどっちにも行きたくないわよ。


Aだけがいてくれればそれでいい。

Aしかいらない。








って、思ってたのに。









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「…いくぞ、夕陽。」

「やだよ行きたくない」

「Aはお母さんで、お前はお父さんだ。」

「意味わかんない…、Aと離れたくない」






「夕陽ッ！！！いい加減にしろ！！」








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私とAは

親たちの勝手な都合で引き離されたんだ。

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