今日のわんこ 119号 ページ43
桃坂は自分のスマホをAに渡そうとするが、Aはそれを受け取ろうとはしなかった。
受け取る前に確認することがあるからだ。
A「それ、繋がってるのは誰ですか?(悪いけど、あまり外部の桃太郎と接する気はない…。じいちゃんたちは私が東京にいないのが分かって今そこら中で探しているはずだし、見つかるのは時間の問題だけどここにいることがバレるような動きは避けたい…。)」
なかなかスマホを受け取ろうとしない桃坂はまた溜め息をつくと、マイクに向けて「すみません、スピーカーに変えます。」と言って画面を操作する。
桃坂がスピーカーに切り換えると、昔世話になった人の声が聞こえてきた。
『久しぶりだな、A。』
その電話の主が誰か分かった瞬間、Aは桃坂の手にあるスマホを瞬時にかっさらい大事そうに両手で持つと嬉しそうな笑みでその声に返す。
A「右京さんですか!お久しぶりです!!」キラキラ
気分上がりな声が向こうにもしっかり届いたのか、少し含み笑いが聞こえてくると『相変わらず、変わんねぇな。』と優しい声が聞こえてAの気分は更に上昇させていった。
電話の相手は桃太郎機関東京都杉並区高円寺担当隊長である桃際 右京という男でAにとって先輩のような存在だった。
目の前に聞こえる右京の声にAは嬉しそうにしているが、一度ふと気持ちを切り換えてスマホを持ちながら桃坂の方を見る。
A「え…なんで右京さんと知り合いなの…?」
少し眉間にシワを寄せて嫌そうな表情を浮かべて桃坂を見るAに電話の右京が説明をする。
右京『あぁ、国領はな俺の部隊の桃太郎だからな。』
その言葉にAは少し考えてから質問をする。
A「…どういうことですか?」
その質問に右京ではなく、目の前の桃坂が応える。
桃坂「俺はスパイだってこと。」
A「スパイ?」
右京『俺の頼みで一時そっちの研究所で
A「調べ物…?」
いくつか疑問を持っていると、次に右京は声が曇らせて言う。
右京『それにしても、お前が行方不明って情報を聞いてかなり心配したぞ。』
A「あはは…すみません…。」
右京『A、お前も1つ俺の頼みを聞いてくれないか?』
大好きな先輩の頼みと聞いてAは何も疑わずに頷く。
A「はい!私に可能な限りであれば!」
右京『そうか。じゃあ、俺の部隊に来い。』
A「……え?」
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カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時