今日のわんこ 106号 ページ29
歪「?どうしてです?」
頭に?を浮かばせている歪にAは問う。
A「歪、桃林隊長の部屋に入ったことは?」
Aの問いに案の定歪の答えはNoだった。
歪「いえ、入ったことないです。」
A「そう…。」
Aは少し考えてからまた別の質問を繰り出す。
A「反射神経は良い?」
その問いには少し考えてから歪はAに目を合わせて答える。
歪「…はい、良いほうだと思います。」
A「ふむ…。車に轢かれても大丈夫なタイプ?」
次の問いに歪は更に頭上を?で浮かばせるが、しばらくしてから「はい…。大丈夫だと思います。」と頷いた。
歪「(車に轢かれても大丈夫なタイプ?????)」
A「…そっか。(心配だけど、危なかったら部屋の外に返せばいっか…。)」
今度こそドアノブに手を掛けるAに歪は質問を返す。
歪「でも、どうして桃林隊長の部屋の前でこんな話を?」
Aはドアノブを握ったまま、振り返って部屋のことを簡潔に説明と忠告をする。
A「桃林隊長の部屋はこの研究所の中でも危ない場所だからだよ。なるべく全体的に集中して避けてね?あと、ぶつかっても良いのは5回まで。それ以上轢かれて危ないようだったら強制的に部屋の外に投げるね?」
歪「?はい。」
桃林の部屋がどうなっているのか未だに知らない歪はまだまだ首の傾げが直らないままAと一緒に部屋の中へと入っていった。
部屋の中に足を踏み入れた瞬間、何かが風を切って急速で通り過ぎていく音が無数にいろんなところから聞こえてくる。
目の前に大型トラックが通り過ぎていき、それを視界に入ったかと思えばすぐさま走り去っていき歪の視界から外れていった。
他にも軽自動車や軽トラ等の車両、ゼンマイがついているさまざまな動物の模型たちが部屋中を縦横無尽に走り飛ばしていた。
歪は目の前の光景に理解が追い付かず、Aはそのまま危険地帯にも程がある部屋を突き進んでいく。
A「すみません!!ごみの回収をしに伺いました!!桃腕です!!」
走り去っていく音たちに声をかき消されないようにするためか声を張り上げながらこの部屋の主人である桃林 慎義の元へ歩いていく。
その声の張り具合が良かったのかAの声に反応してこんな危険なところなのにも関わらず、両手にはごみ袋を持った桃林はその場でずっと周囲を注意しながらAに声をかけた。
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» 応援コメントありがとうございます(о´∀`о)まだ頭の中で流れを作り出してる最中ですが、皆さんが知ってる原作と少し違う世界が味わえたらなと思います。ご期待ください…!! (3月31日 9時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - めちゃめちゃ続きが気になる終わり方!あと、4になったら本編って書いてあってそれも楽しみ!でも、小説書くの大変だと思うのでゆっくりで大丈夫です☺️頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (3月31日 9時) (レス) @page40 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» ありがとうございます!!もっと皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります(*`・ω・)ゞ (2月26日 7時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
ジョーカー(プロフ) - 祝100話!!おめでとうございます🎊🎉これからも頑張ってください!応援してます!! (2月25日 21時) (レス) @page17 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
カギ(プロフ) - ジョーカーさん» そこまで言ってくれるとは…!!(///∇///)これからもまだまだ続きます!! (2月2日 6時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2024年1月28日 21時