今日のわんこ 6号 ページ8
気づくと、僕は眠っていたらしく目が覚めると部屋が暗く感じた。僕は部屋の電気をつけて時計を見る。時刻は16:49。
もうAさんが戻ってきているかもしれないと心を震わせて部屋を出てキッチンに向かう。
歪「すみません、Aさんは…」
キッチンにAさんがいない。いるのはさっき話していたキッチンの方が二人だけ。
歪「あ…まだ帰ってきてないんですね…。」
キッチン2「あぁ…もうそろそろ帰ってくる頃だろうからもう少しの辛抱だ。」
歪「はい…。」
すると、後ろから自動ドアが開く音がした。
しばらくすると、ブーツの音が聞こえてそれと同時にずっと待っていた声が聞こえた。
A「ただいま〜…あー、今日も大量大量。」
振り返ると、そこには米と買い物袋を持ったAさんがいた。買い物で重たいものを運んだからか額の前髪が汗で張り付いている。
歪「A…さん…。」
A「?歪、どうしたの?まだ飯の時間じゃないでしょ?」
僕はAさんに抱きつく。
歪「Aさん!」
A「わっ!ちょ、なになに!」
僕はAさんを強く抱き締めて彼女の肩に顔を埋める。
A「なになに…!どうした?」
キッチン2「(良かったなぁ…)」
キッチン4「(寂しかったろうに…。良かった良かった。)…それにしてもいつもより帰るのが早いな。」
キッチンの方とAさんの話には耳を貸さずにひたすらAさんに引っ付く。
A「どっかの誰かに早く帰ってこいメールが来たからな。」
Aさんはスマホを取り出すと、画面をキッチンの人たちに見せる。
キッチン2
「おーい、早く帰ってこーい。お宅のワンちゃん泣いてんぞ〜!」
A
「え、なにそれ。」
キッチン2
【歪の寂しそうな背中の写真】
A
「あー、そういうこと…急がなきゃダメっぽい?」
キッチン2
「うん、超至急。」
A
「分かったよ。今日はいつもより少なめで買ってくからなー」
キッチン2
「りょうかい!」
それを見てキッチンの残ってた一人が呆れる。
キッチン4「お前…いつの間に連絡したんだ?そんな暇なかったろ…。」
キッチン2「いやー、早くしないとワンちゃん本気で泣きそうだったもんで…」
A「(二人の様子的にかなり寂しそうにしてたんだな。コイツ)」
しばらくすると、Aさんに髪を優しく撫でられる。その温かさに心を満たしていきながら僕は帰ってきたら言う言葉をAさんに伝える。
歪「おかえりなさい」
A「ただいま」
9人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年9月9日 20時