今日のわんこ 44号 ページ49
しばらくその場で跳び跳ねて一気に歪に近づこうとするが目の前の触手によって足を掴まれて歪とは間反対の方へ飛ばされる。
これを繰り返すのもこれで9度目だ。
受け身を取って体力を温存する。
歪「今のAさんじゃ無理ですよ。僕に近づくことすら不可能です。」
戦闘モード(無害)に入ってる歪に対してAは既に息が上がっている状態だった。
それでもスピードが落ちないようにするためかその場で何回か跳び跳ねるのを続けている。
A「フー…フー……。」
真二「Aさん…押されてる…?」
真一「だな。やっぱり3年も戦闘に出ていないとなると、Aさんでも体力はないに等しいか…。」
Aが集中している隅で真二は呼び掛ける。
真二「Aさん!能力使いましょう!使えば勝てます!この場にいる全員に見られることにはなりますけど…でも、勝つならそれしか…!」
A「…使わないよ。能力なしで歪に勝つ…!」
真二「Aさん…。」
Aは10度目の歪接近に挑む。
1回目と全く同じ方法でスピード感に任せて一気に歪の方へ向かう。
歪「何度来ても同じですよ…!」
触手が再びAの方へ伸びる。
そのとき、A自身のバランスが崩れる。
歪「!」
Aは焦点に合わない瞳で歪だけを見ている。
でも、もう体力の限界か体はそのまま床に倒れようとしている。
触手が無意識にAの元へ伸ばしていることに気が付く歪。
歪「!(まずい!このままだとAさんの体制からして貫いてしまうかもしれない…!)」
歪は急いで触手の勢いを止めてAの背中をギリギリで止まる。
だが、Aは止まらない。
むしろ、また元のスピードに戻って歪一直線に走る。
歪「!(しまった…!)」
触手の壁を突破して目の前にいる歪を押し倒すA。
A「このまま…!」
軽く拳を握るAだが、その腕が動かない。
後ろを振り向けば、触手がAの腕に巻き付いている。
A「(びくともしない…。)」
その隙に歪はAの体を掴んで押し倒す。
そのまま優しく床に押さえつけて馬乗りし、もう片腕も封じさせる。
もうAは身動きが取れない状態だ。
そんなAを見て訊く。
歪「まだ…続けます?」
A「うっ…あー、皆ごめん…。負けた…。」
Aは白旗を上げてこの勝負は歪の勝ちとなった。
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カギ(プロフ) - ? ?*ジョーカーさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらってとても嬉しいです!最近、続編も出しましたので良ければそちらもお楽しみください! (12月12日 12時) (レス) id: 0f9522b1c1 (このIDを非表示/違反報告)
? ?*ジョーカー(プロフ) - めちゃ好きなストーリーです!!続きも楽しみにしてます!! (12月11日 22時) (レス) @page15 id: d4c44e022b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カギ | 作者ホームページ:http://kogakogaminemine1321%45
作成日時:2023年9月9日 20時